特集:朝鮮と日本の100年―若者たちの思い―
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1910年、朝鮮は日本の完全な植民地となった。いわゆる「韓国併合」から今年は100年に当たる。もちろん、1910年以前から日本は朝鮮に対する侵略をはじめ支配していた。
象徴的な意味としての「100年」。
「韓国併合」に関する特集を組むのは、ちゅうど100年に当たるからではない。今もその歴史が清算されていないからである。現在進行形のこととして「韓国併合」が存在する。
朝鮮と日本の「100年」を今の問題、自分自身の問題として捉え行動する若者たちがいる。
彼ら彼女らの思いを伝えたい。
若者に聞く! 私と朝鮮と日本の100年
日本による朝鮮侵略と植民地支配により、在日同胞が存在するようになり、現在、朝鮮と日本の両方にルーツを持つ人たちも多い。そして彼ら彼女らを「隣人」に持ち暮らす日本の人たち。「韓国併合」を「過去のこと」として捉えるのではなく、自らの「根っ子」として真正面に向き合い行動する若者たちがいる。朝鮮半島と日本の間に残された課題を克服しようとする彼ら彼女らの姿を紹介する。
歴史教育の現場 若い教員たちの取組み
朝鮮と日本の「100年の歴史」は、朝鮮学校、日本学校、それぞれの教育の現場でどのように教えられているのか。ただの「歴史的事実」を伝えるだけではない難しさが横たわる。朝鮮学校と日本学校と、現場で教える若い世代の教師たちの取組みを追った。
日本学校過去は現在に繋がっている、すぐ横に朝鮮人がいる
3世が4世を教える時代の歴史教育とは
国を失った日、朝鮮はなぜ植民地になったのか 康成銀
Q1「韓国併合」か、「朝鮮強占」か
Q2 植民地を避ける方法はなかったのか
Q3 植民地合法論が繰り返されないためには?
日本が大韓帝国政府に「韓国併合に関する条約」(1910年)を強要してから100年を迎えようとしています。日本が朝鮮の外交権を奪った「乙巳五条約」(1905年)、内政権を奪った「丁未七条約」(1907年)に次いで、「併合条約」によって朝鮮国(大韓帝国)は廃滅し、日本の完全な植民地となってしまいました。
100年の歴史を知るための作品
「韓国併合」は朝鮮人の暮らしを一変させ、それにより在日朝鮮人も生まれた。近現代の朝鮮と日本の関係、その狭間で必死に生きた朝鮮人の姿が描かれた作品は多い。小説と映画、それぞれ9作品を紹介する。
月刊誌イオでの特集掲載内容
- 若者に聞く! 私と朝鮮と日本の100年
- 歴史教育の現場 若い教員たちの取組み
- 国を失った日、朝鮮はなぜ植民地になったのか 康成銀
- 100年の歴史を知るための作品
写真:「映像が語る『日韓併合』史 1875~1945」(辛基秀編著)から転載