【特別企画】WORLD CUP 2010 in South Africa
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「朝鮮サッカー飛躍の良い契機となった。第一の目標(グループリーグ突破)を達成できなかったが、今後の発展につながる貴重な経験を積んだ」(朝鮮代表のキム・ジョンフン監督)。サッカー・朝鮮代表が44年ぶりに出場したワールドカップ南アフリカ大会。
彼らは彼の地で大きな経験を得て、世界の中での「立ち位置」を確認した。
現地で見た、朝鮮代表の姿をリポートする。
にじむ悔しさ、得た自信、朝鮮代表の戦い
W杯南アフリカ大会・現地リポート
「ブラジル戦でのゴールは私が入れたゴールではない。集団の力で得たゴールだ」。今大会、朝鮮代表の唯一の得点者、チ・ユンナム選手はブラジル戦後にこう語った。この言葉に集約されているのは、チームが集団力を重視していた点だ。それは44年ぶりのW杯出場を果たした朝鮮代表の伝統的な強みだった。…
INTERVIEW
感じた世界との差、その経験が次につながる
金光浩 朝鮮代表コーチ(在日本朝鮮人蹴球協会副会長)
戦前の予想を覆し、ブラジル戦で見せた朝鮮代表のパフォーマンスに世界は驚いたと聞いている。戦術的にはスタッフ陣の読み通りの試合運びができた。スコア的にも上出来だったし、セオリー通りに試合を組み立てられれば、ある程度はできるということを証明できた試合だった。
INTERVIEW
振り返れば、支えてくれた人々がいた
鄭大世
自然と出た涙だった。あの涙を言葉で説明するのは難しい。朝鮮代表としてW杯に出場するという幼い頃からの夢を成し遂げられて、その相手がブラジルであるといううれしさ、それにこれまで多くの壁を乗り越えてきた自分のサッカー人生を振り返っていた。
朝鮮選手たちのプレーに沸いた!日本各地でパブリックビューイング
6月21日に行われた朝鮮対ポルトガル戦では、朝鮮代表を応援しようと、日本各地で大小さまざまな同胞たちによるパブリックビューイングが開催され、各会場が熱気に包まれた。また、ブラジル戦(同16日早朝)、コートジボワール戦(同21日深夜)でも行われた。
写真:李東浩(朝鮮新報記者)