特集:生き続けるトンポトンネ
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在日朝鮮人が集住して一つの生活コミュニティを形成した「トンポトンネ」。日本各地に点在するトンネは、厳しい状況の中でも助け合いながら生きてきた在日同胞の歴史の象徴だといえます。生活環境の変化や世代交代などによって現在、空間的な意味でのトンネは大きな変化に直面しています。一方で、トンネを守り、トンネが生み出してきた有形無形の財産を受け継いでいこうとする取り組みも行われています。21世紀に生きるわれわれにとって「トンポトンネ」とは? トンネの過去、現在、未来に思いを馳せることは、今後の同胞社会のあるべき姿を考えるうえで大きなヒントを与えてくれるはずです。
トンポトンネを歩く・東京 三河島
今も昔も学校を中心に団結するトンネ
東京都のトンポトンネの中で最も大きいと言えるのが荒川区の三河島トンネ。解放前から主に済州島出身の同胞たちが集まりトンネを形成し生活してきた。そして、トンネの中心には昔も今も、朝鮮学校があった。
トンポトンネを歩く・京都 東九条
在日同胞の歴史が集約された町
東九条(京都市南区)は映画「パッチギ!」の舞台としても有名な町だ。地元の同胞たちが「トンクジョウ」と朝鮮語読みで呼ぶこのトンネには、在日朝鮮人の苦難の歴史が深く刻まれている。
トンポトンネを歩く・山口 下関・大坪
「日本の中の朝鮮」、昔の面影が今も
本州の最西端、山口県下関市は日本でも有数の在日朝鮮人集住地域だ。市内の一角には昔から「大坪トンネ」の呼び方で親しまれてきた同胞トンネがある。
歴史を記録する活動 同胞社会の歩みを次世代に
歴史を記録する人 一番必要なのは、個々の物語 金日宇さん
トンポ・トンネは在日同胞の創造物、財産 呉圭祥
在日同胞が居住する日本各地にトンポ・トンネが存在している。そのトンネは
在日同胞の生活と活動の一つの拠点であり、共感帯でもあり心の安息地でもある。
月刊誌イオでの特集掲載内容
- トンポトンネを歩く 東京 三河島
- トンポトンネを歩く 京都 東九条
- トンポトンネを歩く 山口 下関・大坪
- 歴史を記録する活動 同胞社会の歩みを次世代に
- 歴史を記録する人 一番必要なのは、個々の物語
- トンポ・トンネは在日同胞の創造物、財産 呉圭祥