抑圧され排除される難民たち②
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抑圧され排除される難民たち②
二度と家族がバラバラになりたくない
難民をはじめとする在留資格をもたない外国人は、常に強制送還の恐怖に怯えながら暮らしている。そして収容所の劣悪な環境、厳しい監視下に置かれている仮放免者、再収容の恐怖…。前号に引き続き、難民たちの現状を伝える。
「私の人生は入管に破壊された」
日本に対する希望は絶望に
イラン人のアフシンさん(44)は、1990年に日本に来た。政治的な迫害を受けてイランから逃げてきた。何とか観光ビザで日本に入国したが、難民の認定を受けられず現在まで3回も入管に収容された。収容期間は合計で3年7ヵ月にもなる。
茨城県牛久市にある東日本入国管理センター(牛久収容所)に収容されていた2006年2月、強制退去の決定をくだされ送還されそうになった。その時、アフシンさんは、収容所の窓枠の尖った部分に自分で頭を打ち付けた。命をかけた抗議にもかかわらず、職員たちは血だらけになった彼をバスに押し込め成田空港へ連れて行った。
茨城県牛久市にある東日本入国管理センター(牛久収容所)に収容されていた2006年2月、強制退去の決定をくだされ送還されそうになった。その時、アフシンさんは、収容所の窓枠の尖った部分に自分で頭を打ち付けた。命をかけた抗議にもかかわらず、職員たちは血だらけになった彼をバスに押し込め成田空港へ連れて行った。