抑圧され排除される難民たち③
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抑圧され排除される難民たち③
地震発生時、収容所では何が起こったのか
東日本大震災は、日本の入管体制がいかに非人道的なものであるのかを浮き彫りにした。連載3回目は地震発生時の入管の対処について報告し、難民ら「不法滞在」とされる外国人を支援する日本人の活動を紹介する。
部屋に閉じ込め鍵をかけた
3月11日に発生した東日本大震災は、日本人だけでなく日本に住む多くの外国人にも大きな被害をもたらした。そのなか、2回にわたってこの連載でお伝えしてきた、東京の入国管理局(品川)や3ヵ所の入国管理センターなどに不当に収容されている外国人に対し、入管当局の信じられない対応がとられていた。
被収容者や仮放免者らを支援している日本人らが、地震当日、東京入管と東日本入国管理センター(牛久収容所、茨城県牛久市)の状況がどうだったのか、どのような対応がとられたのかを、収容されている人たちに面会するなどして調査した。仮放免者の会、牛久の会がホームページなどを通じて伝えている内容をまとめた。