特集:楽しむ、つながる朝鮮音楽
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同胞が集まるところ、朝鮮音楽あり。
昔から、同胞たちが集まれば、民謡が飛び出し踊りの輪ができました。
どの国、民族もそうですが、音楽は人々の心を楽しくし、人々をつないでくれます。
現在、在日同胞社会では、民族の歌や楽器を楽しむサークルが各地域に作られています。
日本の人たちと共に歌い演奏する場合も少なくありません。
今月号では、朝鮮音楽の魅力と朝鮮音楽を楽しみ朝鮮音楽でつながる人たちを紹介します。
昔から、同胞たちが集まれば、民謡が飛び出し踊りの輪ができました。
どの国、民族もそうですが、音楽は人々の心を楽しくし、人々をつないでくれます。
現在、在日同胞社会では、民族の歌や楽器を楽しむサークルが各地域に作られています。
日本の人たちと共に歌い演奏する場合も少なくありません。
今月号では、朝鮮音楽の魅力と朝鮮音楽を楽しみ朝鮮音楽でつながる人たちを紹介します。
朝鮮音楽の魅力
作曲の方向性を示してくれたわが師/金学権(作曲家)
朝鮮の著名な音楽家であるハン・シヒョン先生と初めてお会いしたのは、私がまだ30代の1980年5月だった。西洋の作曲家の作品に心髄し、独学でそのまねごとをしていたころで、朝鮮の民族音楽については、五つの音の音階と教科書に出ているチャンダン(リズム)しかしらなかった。
ルポ・朝鮮音でつながる
朝鮮音楽に魅せられ、朝鮮音楽を楽しみ、朝鮮音楽によってつながる人たち。日本各地、半世紀の伝統あるベテランから、結成されたばかりの新鋭まで、朝鮮音楽に携わる6つのサークルを紹介します。
朝鮮の歌で「元気」と「笑顔」を
男声コーラスグループ「アエ」
ことのはじまりは1998年、東京厚生年金ホールで行われた「ウリ民族フォーラム98 in東京」の第2部、同胞障がい児のためのチャリティコンサート。初めてにしては大きすぎた舞台に、「緊張して足が震えたよ」と代表の呉時宣さん(54)は振り返る。
民族の音色を届けたい
民族音楽アンサンブル集団「MU(ミュー)」
神奈川を中心に活動している、民族音楽アンサンブル集団「MU(ミュー)」。学生時代、朝鮮の平壌音大で民族楽器や歌を習った経験をもつメンバーを中心に、神奈川につながりのある若手の芸術愛好家たちがともに民族音楽を楽しみ、発信している。
朝鮮の名曲を歌い継いでいく
女性同盟西東京コーラス部「コール・華」&「ヘバラギ」
夏も終わりに近づく夕涼み、東京・国分寺のいずみホールで音楽会が開かれた。「第14回真夏の夜の平和コンサート~三多摩から平和への願いを込めて~」。毎年さまざまな音楽家たちを招いて行われてきた同コンサート。今年は「コール・華」と「ヘバラギ」がステージに上がった。
垣根を越えて生まれるアンサンブル
大阪朝鮮吹奏楽団
8月某日。夜8時、大阪市東成区にある中大阪朝鮮初級学校に大阪朝鮮吹奏楽団の団員たちが続々と集まってくる。仕事を終えた後、各々の楽器を携えながら週1回の練習に参加するため校門をくぐる。練習日は毎週火曜、会場は同校5階にある一室だ。
「鼓動」を探求していく
サムルノリチーム「鼓Dong」
自然豊かな信州・上田で朝鮮の民族打楽器を用いた演奏活動を行っている、サムルノリチーム「鼓Dong」。「鼓Dong」という名は、チャンゴやプクの音が人間の鼓動に似ていることに由来しているという。3年前に結成されて以来、地元の国際交流フェスティバルなどに参加、今年5月には初めての自主ライブを催した。
民族のリズムを純粋に楽しみたい
福岡・女性同盟和白分会サムルノリサークル
「ランタ」は漢字で書くと「乱打」。チャンゴ、クェンガリ、プッ、チンの4つの打楽器を思い切り叩こうというサークルだ。
現在のメンバーは、金琴実さん(プッ、54)、尹美子さん(プッ、55)、尹正順さん(チャンゴ、51)、梁栄順さん(チン、49)、梁静美さん(チャンゴ、43)の女性5人。そして、講師として男性の李昌導さん(クェンガリ、31)が参加している。
現在のメンバーは、金琴実さん(プッ、54)、尹美子さん(プッ、55)、尹正順さん(チャンゴ、51)、梁栄順さん(チン、49)、梁静美さん(チャンゴ、43)の女性5人。そして、講師として男性の李昌導さん(クェンガリ、31)が参加している。
エッセイ音楽と私
「民族の心を伝えてくれ」
師の思い受け継いで
崔成学(埼玉朝鮮初中級学校教員)
今も心に息づく歌
もう一度祖国の舞台に
廉民華(歌手)
生活の中で培われ、研ぎ澄まされていくもの
変化を遂げて受け継がれてきた朝鮮民謡/河栄守(金剛山歌劇団文芸局長)
朝鮮音楽といえば、「アリラン」などの有名な民謡を
思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
朝鮮の民謡とはそもそもどういうものなのか、そのはじまりと
特徴について金剛山歌劇団文芸局長の河栄守さん(41)に聞きました。