特集:在日外国人のエスニック・ビジネス
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来日の経緯や目的はそれぞれ違う彼らですが、日本社会に多分に貢献しており、中には日本でたくましくビジネスを行っている人たちも一定数存在しています。
特集では、かつて在日コリアン1世たちがそうであったように、日本でさまざまな市場を模索しながらバイタリティあふれるビジネス活動を行っている在日外国人たちの姿にスポットを当てました。
彼らはどんなビジネスに従事し、どのような考えを持っているのか、在日外国人たちのビジネスから見えてくる「いま」をお伝えします。
ルポ・在日外国人ビジネスは今
●中国人ビジネス
専門技術とハングリーさで日本市場を席巻
2008年に「韓国・朝鮮」籍者を追い抜き、在日外国人のトップに踊りでた中国籍者たち。
経済のグローバル化の影響を受け、日本には1980年代からアジア各地の外国人が移住しているが、中でも圧倒的な存在感を示しているのが華人たちだ。
●インド人ビジネス
市場を読む、リスク恐れず起業家精神で
2010年末現在、在日インド人の数は2万2000人あまり。20世紀初頭から住むオールドカマーに加えて、近年では好調な自国経済を背景に、IT技術者を中心に高学歴の専門職層が数多く渡ってきている。
ニューカマーが多く住む東京で彼らのビジネスの現状を取材した。
●ブラジル人ビジネス
日本人とのコミュニケーション、もっと深めたい
日本に暮らすブラジル人は約23万人。1990年に施行された改正入管難民法を受け、日系ブラジル人とその家族が多く来日し、その大半は日本企業の雇われ社員として働いてきた。一方で割合は低いものの、近年の不況に負けじと自営業を営むブラジル人たちもいる。
愛知、静岡、三重に次いでブラジル人の人口が多い岐阜県可児市で、さまざまな商売をしているブラジル人たちの現状を取材した。
●コリアンビジネス
文化の浸透で市場拡大、新たなチャンス生む
日本でもっとも長い「在日」の歴史を持つコリアン。
オールドカマーが減少する一方で、80年代以降に韓国から移住してきたニューカマーは増加の一途をたどり、その数は約17万人とされている。かつても今も、在日コリアンに
代表されるビジネスは、飲食店経営や食料品販売などのエスニック・ビジネスだが、その需要と供給はいま大きく変容している。コリアンが多く住む東京・新宿を中心に現状を探った。
解説 在日外国人のエスニック・ビジネスをめぐる今昔
樋口直人 ●徳島大学准教授
「エスニック・ビジネス」とは、ある社会のエスニック・マイノリティが営むビジネスのことを指す。
日本にあふれるエスニック・ビジネスについて、またそれらから見えてくる各集団ごとの特徴についてまとめた。
急増する外国人留学生、就職は?
第8回『A Power Now! 交流会』
現在、日本に14万7千人いるとされる外国人留学生。
昨今の就職難にともない、彼・彼女らの日本企業への就職は厳しいものとなっている。
外国人たちの就職活動を支援する「A Power Now! 交流会」(主催=株式会社A Power Now)を取材し、アジア出身の外国人たちに就職事情を聞いた。
外国人の就職・起業Q&A
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