【特集】朝鮮半島 動物たちの宝庫
広告
朝鮮の動物といえばトラ、クマを連想されるでしょうか。
非武装地帯を飛ぶ鳥たちも目に浮かびます。
朝鮮の動物はその面積に比べて種類が多いのが特徴です。三方が海に囲まれた朝鮮には海の動物が多く、国土の8割が山地ということ、さらに遡ると、長い地質時代からユーラシア大陸と陸続きであったことも関係があります。
その多様性を動物保護、北南の動物交流の視点から紹介します。
●野生動物「安息の地」を守る~朝鮮における動物保護の取り組み
朝鮮半島は南北に長く、地形の起伏や気候も多様なことから、
土地の広さに比べて動物の種類が多い。
生物多様性保護への関心が世界的に高まる中、朝鮮でもこの分野に
一層の努力を注いでいる。
朝鮮における動物保護の取り組みの現状をまとめた。
●見て、触れて、楽しんで
2007年からリニューアル・平壌中央動物園をルポ
朝鮮では、動物園の「家族」が増えるたびにニュースとして伝えられる。
動物園は市民にとって身近な存在で、人気のレジャースポットだ。
とくに子どもたちやカップル、動物愛好家に人気。
さすがに冬は客足が衰えるが、動物の撮影にはかえって都合が良い、と話す
シン・ガンホ副園長(42)の案内のもと動物園を一周した。
●チャンド先生のミニ昆虫図鑑 韓昌道●朝鮮大学校助教
昆虫は、全動物種のうちの8割を占める種数が存在すると推定されています。
朝鮮半島にはどのような昆虫がどれくらい生息しているのでしょうか。
愉快な「昆虫博士」として各地の子どもたちから人気を集める、
朝鮮大学校の韓昌道先生にお話を聞きます。
●朝鮮民族にとっての動物たち
ユーモラスに描かれる朝鮮民画のトラ・洪永佑(画家)
檀君神話にみるトラとクマ・韓丘庸(児童文学評論家)
民話で描かれた、愚かで愛しき動物たち・李慶子(児童文学者)
●今も健在な「統一の使者」・北と南の動物交流
北と南の間ではさまざまな交流が行われてきたが、忘れてはいけないのが動物同士の交流だ。象徴的なのが、2000年6月の首脳会談の際に両首脳がそれぞれに贈ったイヌたち。
金正日総書記は金大中大統領に一つがいの豊山犬「ウリ」(オス)と「トゥリ」(メス)を、金大中大統領は金正日総書記に珍島犬「統一」(トンイル、オス)と「平和」(ピョンファ、メス)を贈った。
平壌動物園で飼育されているピョンファとトンイルは今も訪れる人びとに愛されている。