往復書簡2012~第3部―vol.2
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朝・日サッカー交流の可能性を求めて
中村憲剛 ●サッカー日本代表、川崎フロンターレ所属
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鄭大世 ●サッカー朝鮮代表、ブンデスリーガ・1.FCケルン所属
互いに切磋琢磨して、いつか日朝両国がW杯決勝の舞台へ
中村憲剛
テセへ
返事、ありがとう。手紙を読んで、本当にテセはまっすぐな男だなと思いました。ドイツに行って、色々なことがあったんだな。テセなりに苦労と苦悩を重ねたんだろうなというのが伝わってきた。念願の1部のチームから2部への降格。今、大きな壁にぶち当たっているのではないかなと感じます。でもまっすぐに頑張るテセに期待しているし、テセの姿が僕の刺激になるよ。・・・
両国を自由に行き来して、サッカーで交流できたら
鄭大世
憲剛さんへ
普段照れくさくて言えないこともこうして手紙で言えるっていいですね。なんだかうれしいです。
僕が日本のサッカーをドイツと比べて評価したことについて、驚いたと書いていましたが、日本は世界的に見てもかなり技術が高いのは火を見るより明らかです。
でも朝鮮代表の選手たちは特別日本を上のチームとは思っていません。去年W杯3次予選で2度対戦しましたが、朝鮮代表は日本代表を勝てる相手だと自覚してるし、何よりいやがおうにも負けられない相手なのは確かです。・・・