手をつなぎ、 子どもの未来を切り開こう・第9回中央オモニ大会
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子育てに励むオンマたちのつながりを深めることを目指した第9回中央オモニ大会「愛する子どもたちの明るい未来のために」が9月8日、東京朝鮮中高級学校で行われ、日本各地から約850人のオモニたちが参加した。今年は、子育てに関わる多様なニーズをすくいあげるため7つの分科会が設けられたほか、「高校無償化」からの朝鮮学校排除という制度的差別に立ち向かうため、来年の国連・社会権規約委員会に代表を送ることも決められた。
開会式で実行委員長の朴史鈴さん(東京中高オモニ会会長)は「今日は一つでも感じていただきたい」と呼びかけ、女性同盟中央の姜秋蓮委員長は「子どもたちを尊厳を持った人間に育てていくため、オンマの役割を高めよう」と訴えた。会場に集まった女性たちは、子どもに向き合うヒントを得るため、学校をよりよくするための生きた情報を求め東京に集まってきた。大会は、東京中高学区の東京、西東京、千葉、埼玉の代表からなる実行委員会によって準備が進められてきた。
午前の全体会では同胞、生徒減少で苦しい学校経営を強いられるなかでも地域のオンマたちをつなげたいと語る福井の女性の姿や、地域同胞と教員の力で新校舎建設という再建策を打ち出し、ついにそれを実現した西東京朝鮮第2初級、今、まさに建設に取りかかっている東京朝鮮第1初中級の映像が流された。教員を支えるため病時保育までも引き受ける同胞の存在や、新校舎建設か否かを前に同胞社会が揺れた時、ある1世の遺言に建設を決断したという青商会世代の姿は地域社会の底力を浮かび上がらせていた。