日々変貌する羅先経済貿易地帯
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2010年に羅先市が特別市に指定され羅先経済貿易地帯法が更新されたのを皮切りに、この地帯の開発速度は日々増している。8月14日に、北京で開かれた羅先経済貿易地帯などに関する朝中共同指導委員会第3回会議では、管理委員会の設立が宣言され、港および産業区投資に関する基本合意書が調印された。地帯開発の根幹となるインフラ整備は本格化しようとしている。8月18日から27日まで羅先市を訪れ取材した。活気づく羅先の様子を報告する。
建設に沸く中心部
1年ぶりに訪れた羅先経済貿易地帯。元汀税関(豆満江の朝中国境)を通過するやいなやその変化に驚いた。 税関の駐車場には中国・吉林省、黒龍江省などのナンバープレートを掲げたトラック、観光バスが所狭しと並んでいた。羅先市では今年6月から「自家用車による観光」が始まった。観光や経済活動を目的に羅先を訪れる外国人には、自家用車の乗り入れが許可される。ツアー観光も活性化し、収容人数が合計約600人の市内宿泊施設は春先からほぼ毎日、満室状態とのこと。 元汀から羅津港までの道路が改装されたことにより、移動時間は従来の約3分の1に短縮された。市内のいたるところでアスファルトの道路工事が盛んだ。ロシア・ハサン―羅津港間の鉄道の改装工事も終わり、近々貨物列車が運行される。