自慢の冷麺は妥協しない納得の美味しさ
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自慢の冷麺は妥協しない納得の美味しさ

本格的な盛岡冷麺を東京で食べられると人気だ。辛さを普通から特辛まで4段階で選べる
仙台はじめ東北で30店舗の冷麺専門店を経営し最盛期には1日に1万食を売っていたという李致鎬さんが2009年3月に始めたお店だ。「冷麺は朝鮮民族の歴史の中ではぐくまれた素晴らしい食文化」だと言う李さんの愛情が一杯の冷麺の中に存分に注がれている。李さん曰く、冷麺の3要素は「麺」「スープ」「キムチ」。どれ一つがダメでも美味しい冷麺は提供できないと言う。
まずは麺。自家製麺であるのはもちろん、お客様の注文を受けてから粉を練り打つ。「作り置きしたものとはノド越しが違う。多少時間はかかるが、ぜったいに妥協しない」と李さん。盛岡冷麺はデンプン粉をメインに小麦粉をつなぎに使う。そこからあの独特の白くてコシのある麺が生まれる。たくさん盛岡冷麺を食べてきたが、打ちたての麺のコシは格別でありながら、ツルリとノドを通っていく。
次にスープ。牛骨と牛肉がベースとなる。そこに鶏ガラとネギなどの野菜が入る。6~7時間煮込んで完成させる。冷麺に入れるキムチはカクテキといわれるダイコンのキムチ。近くの大田市場に朝入ってきた新鮮なものを使用するのが美味しさの決め手だ。麺にもスープにもキムチにも、もちろんお店独自の食材が入っているが、「絶対に秘密」と教えてくれなかった。
李さんの手間と情熱が注がれた冷麺はさすがの一品で、スープを一滴も残さず飲み干してしまった。ぜひ食べてもらいたい納得の味だ。冷麺の美味しさに誌面をほとんど使ってしまったが、ホルモンなどの焼き物、石焼ビビンバなどその他の料理も充実している。JR蒲田駅から徒歩3分。20席。

人気の石焼ビビンバ。ランチには定食として500円で提供されることも店主の李致鎬さん(66)

元祖平壌冷麺の看板が目印

店主の李致鎬さん(66)
平壌冷麺食道園 DATA
〒144-0051 東京都大田区西蒲田7-64-8峰ビル1F
tel.03-3734-8951
営業時間:平日11:00~23:00、日曜11:00~22:30(ラストオーダー閉店30分前)
定休日:第1、第3火曜日
メニューDATA
平壌冷麺780円、平壌冷麺大盛900円、ホルモン鍋980円、ホルモン300円、豚足300円、石焼ビビンバ680円、ビビンバセット850円、おにぎりセット850円、石焼ビビンバランチ500円