通巻200号記念 イオ、私も編集長
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記念すべき200号特集を飾ってくれたのは、南煕英さん。東京朝鮮第1初中級学校の中学3年生です。煕英さんは1歳の頃、1998年5月の特集「名前は根っ子なり」に登場してくれました。その頃、ヨチヨチ歩いていた煕英さんが今春には高校生。久しぶりに会った煕英さんの成長は、1996年7月に創刊されたイオが、自分の足でやっと立てるようになった年月を伝えてくれるようでした。
取材に歩いていると、「イオの記事を見て、お店を始めようと思った」「イオに出ていた○○さんに会いたい。ぜひ紹介してほしい」という話を聞きます。日本という異国の地に暮らす同胞たちが、ルーツに思いを馳せ、元気を分かち合ってくれれば、という願いは創刊時から変わりません。 記念すべき200号。イオを育ててくれた数多くの読者の顔を浮かべながら、特集ではイオの「過去・現在・未来」をお伝えします。
開けば、10人の一日編集長の登場です!
200号限定企画 1日編集長登場! 私のイチオシ特集
イオ編集部では200号の節目に日本各地でイオを愛読していただいている読者の皆さんに、一日編集長になっていただきました。あなたなら、どんな特集を組みますか?
質問: ①あなたが編集長だったら、どんな特集にしますか? ②なぜイオを定期講読しているのですか? ③イオに改善してほしいこと ④どんな人にイオを読んでほしい? ⑤好きな連載は?
一日編集長 のみなさん
①トンポ経営の介護事業所特集 /洪東基さん(大阪府在住、「ヨボセヨ」編集長、53)
②日本、北、南の スーパーチビッコ大集合/ 高世宗さん(千葉県在住、千葉県東葛地域青商会会長、40)
③年金・認知症…同胞高齢者の「今」 /李知純さん(大阪府在住、医療事務、24)
④若者の視点で本音トーク /金淑英さん(東京都在住、朝鮮大学校外国語学部4年、22)
⑤四季折々の朝鮮半島の風景を/ 張ヨンジョさん(茨城県在住、ウリ写真館代表、66)
⑥同胞ビジネスの「点」を「線」に/ 徐信基さん(群馬県在住、群馬県青商会副会長、40)
⑦どう守る? 何を守る? ウリハッキョ/ 朴陽子さん(広島県在住、会社員、48)
⑧通わせてどう? 日本学校/ 李命淑さん(鹿児島県在住、44)
⑨1歳から100歳を一挙掲載! /李正任さん(福岡県在住、ポジャギ工房「素花」、60)
⑩世界のトンポトンネを行く /宋実成さん(大阪府在住、朝鮮語講師、36)
200冊のイオを振り返る! 誌面を飾ったあんな企画、こんな人たち
200号の間、いろんな企画が誌面を飾り、その中で多くの人物や場所、 モノが膨大な文章や写真、イラストなどで紹介されました。 形を変えながらも創刊号から続く企画、話題を呼んだ企画、 編集部員が苦労した企画と様々。6つのジャンルで 80×200=1万6000ページの誌面を振り返ってみました。
①各地のいろんな同胞を紹介 日本全国津々浦々へ
②朝鮮学校紹介 出てないハッキョはありません
③芸能人インタビュー こんな人も登場しました!
④祖国、海外での取材 海を渡った編集者たち
⑤写真・漫画が満載 ビジュアルで勝負してきました
⑥料理・お店の紹介 人気ナンバーワンは料理ネタ
発見! ここにもイオがありました!
イオは日本各地の同胞や日本市民のご好意と努力によって、 大学や公共の図書館(約30ヵ所)、コリアンが集まる信用組合や 民族学校などのコミュニティ、朝鮮問題に取り組む市民団体の 公共スペースにも置いていただいています。本屋でも、もちろん買えますよ。
●もちろんあります。ウリハッキョに、イオ 千葉朝鮮初中級学校
●一般書店でも買えます! 東京・神保町 内山書店 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-15 tel.03(3294)0671
●鶴橋にもやっぱりありました! 大阪・鶴橋 ソウル書林 〒543-0023 大阪府大阪市天王寺区味原町4-8 tel.06-6761-8920
●東京「HOWS」にも 本郷文化フォーラム 〒113-0033 東京都文京区本郷3-38-10 さかえビル2階
●新宿・大久保にもイオ! 高麗博物館/文化センター・アリラン 〒169-0072 東京都新宿区大久保1-12-1 第二韓国広場ビル、7階が高麗博物館、8階が文化センター・アリラン
●宿泊客に好評、演歌歌手もオススメ! 岐阜・温泉旅館 岩寿荘 〒509-8301 岐阜県中津川市蛭川4467-4 tel.0573(45)2188
●預貯金をしたらイオ! 朝銀西広島支店 〒732-0806 広島市南区西荒神町1-38 tel.082(263)1111
●京大図書館にもイオ! 京都大学図書館 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学内
我らイオトモ
その名の通り、さまざまな人々をつないできたイオ。同胞だけでなく、 日本人の方々にも愛読されています。イオを通じて仲が深まった、 イオを読んで在日朝鮮人を知った、などなど「トモダチ」の輪は広がります。 今回は、日本各地から選りすぐった同胞と日本人の「イオトモ」たちをご紹介!
①日常的な差別、なくしたい/長崎 高實康稔さん(中央)と金鐘九さん(左)、慎栄根さん
②イオを通して在日朝鮮人の思いを知った/大阪 大村淳さん、和子さん夫妻と城北朝鮮初級学校 中央、イオを持っているのが大村さん夫妻
③イオは教科書、学び合い分かち合う/東京 布施由女さん(右)と南鳳珠さん
④「つながる」大切さ、日本人にも伝えたい/栃木 小田裕二さん(右)と文炯振さん
⑤これからも若者同士の交流を/東京 藤田裕喜さんと裵民珠さん(右)
エッセイ 月刊イオの創刊200号に寄せて
板塀の前で見つけた小さな“節穴” 前田康博 ●国際政治研究者
同胞をつなげるメディアがなぜ必要なのか 韓哲秀 ●会社員