韓国の仲間とマッコリで打ち上げ
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今年の一月に、ソウルで『ピョンヤンの夏休み』韓国版の出版記念会を行った時の話の続きをしたいと思います。
出版記念会の翌日に、ソウル市庁広場前のスタバで韓国メディアのインタビューを八件受け、取りの『民族21』の安英民編集長のインタビューは、仁寺洞の居酒屋に移動して受けました。終了後にひと抱えもあるような大きな木製のボウルに入ったマッコリがテーブルの真ん中に置かれ、そのまま打ち上げとなりました。
通常は乳白色のマッコリが緑色だったので驚くと、磨り潰した松の葉を混ぜた「ソルリプ・マッコリ」で、どれだけ呑んでも二日酔いにならないし、体にとてもよい、と安英民編集長が柄杓でよそってくれました。私は下戸で、両親ともにコップ一杯のビールで真っ赤になる体質です。
リュウ・ミリ●作家
1968年生まれ。神奈川県出身。鎌倉市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を訪問。近著に「自殺の国」がある。