親の失業の弊害とウリハッキョの可能性
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康明逸●朝鮮大学校経営学部助教
筆者の勤める大学の学生たちは学内の論文コンテストを控える6月になるとにわかに活気づく。応募する論文の指導のために、担当する学生に空き時間を聞いてみると、済まなさそうに「夜の11時ごろになってしまっても大丈夫ですか?」との返事が返ってきた。教員の私生活を顧みない提案に半ば呆れながらも、過去そんな時間にまで指導してくれる先生たちに巡り合ってきたのだということに気付かされ、自分の気持ちが引き締まりもした。学生委員の重責とともにアルバイトやクラブ活動など、大人顔負けの多忙な日々を送る学生たちのこと、私事に基づく提案ではないと判断し、深夜の指導を承諾することにした。