明日のための同胞福祉
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明日のための同胞福祉
同胞社会で福祉への本格的な取り組みが始まってから十数年が経ちました。
特集では、各地の同胞福祉施設やムジゲ会、民間団体などが積み上げてきた
活動を振り返り、これからの課題と可能性を示しました。
また、自身の経験の中で福祉を見つめ実践してきた専門家たちを紹介しながら、
いま求められる同胞福祉の形を考えます。
私たちが目指す福祉とは
同胞福祉の15年―NPO法人の立上げと現場の模索
金順愛●NPOコリアンネットあいち 事務局長
2世介護見据え、一歩先へ
高齢化が急ピッチで進む日本社会。同胞社会も例に漏れず、2世にあたる団塊世代が65歳になる時期を迎えたことで本格的な高齢化社会に突入しようとしている。同胞社会で高齢者福祉への取り組みが始まって10年。1世の介護問題はどのように変化したのか? もう間もなく訪れようとしている2世介護の時代を見据え、いま求められる同胞のための介護とは?
●「依拠したい場所はありらんなんよ」
広島・ありらんの家
●2世介護、備えるべきはまず「人」
兵庫・アリランはんしん、東京・デイサービス朝日
元気に働いています!
心身に障害を持つ人たちが、職を得ること、働き続けることは決して簡単なことではない。京都府のNPOエルファが障害者を支援するために立ち上げた共同作業所と、ヤマト運輸に障害者枠で入社した同胞を紹介する。
マジメに8年、メール便の分類
ヤマト運輸新東京ベース店/任徳壎さん(27)
「人との繋がり、楽しさ」分かち合える場
京都エルファ共同作業所
同胞福祉を動かす11人
私たちの周りには、心身にハンディキャップのある人や声になりにくい介護ニーズを受け止め、「福祉の現場」を作り上げている人たちがいます。福祉を目指す若手も増えています。心強い11人の専門家を紹介します。
- 申桃順さん(50)ムジゲ会、同胞福祉連絡会代表
- 楊基守さん(23)看護学校在学
- 申美貴さん(64)デイサービスセンター いこいのマダン・管理責任者
- 崔鐘淑さん(51)都立特別支援学校非常勤教員、障害者施設生活支援員
- 金順玉さん(36)東京朝鮮第4初中級学校教員
- 崔曙哲さん(29)精神保健福祉士
- 崔雅絹さん(39)ハーモニー共和職員
- 文鐘聲さん(37)大成学院大学准教授
- 李節子さん(65)健康運動指導士
- 趙知華さん(47)大阪ムジゲ会会長
- 裵瑛華さん(26)介護福祉士
在日朝鮮人が抱える福祉問題とは?
“国民福祉”を多文化福祉へ転換する努力を
金永子・四国学院大学教員