青商会をパワーアップ! 在日本朝鮮青年商工会地方会長会議
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青商会をパワーアップ!
在日本朝鮮青年商工会地方会長会議
「在日本朝鮮青年商工会地方会長会議」が12月7日、都内で行われ、日本各地の地方会長、幹事長と青商会中央常任幹事など72人が参加した。
会議に先立ち、在日朝鮮人歴史研究所の呉圭祥氏による講義「在日朝鮮人運動からの青壮年世代の活動を学ぼう」があった。講義では、解放直後から1990年代に至るまでの間、同胞社会と民族教育のために青壮年が果たしてきた役割についてのべられた。
開会宣言の後、青商会中央の金太竜会長が「青商会組織をパワーアップし、新しい全盛期の活路を拓く主役としての役割を果たそう!」とする会議報告をした。報告では第17回総会以降、各地方で上げられた成果をのべたあと、17期のスローガンである「青商会パワーアップ!」の内容を「青商会の組織内部をしっかり固めつつ、全ての地域(地方)組織を活性化させ、魅力ある大衆団体・経済団体としてさらに強化すること」と定め、今後のさらなる活躍を呼びかけた。
続いて第17期の事業計画についての発表があり、民族教育支援部、経営企画部、生活文化部、宣伝広報部、国際統一部、財政部の各部から具体的な活動内容の解説がされた。宣伝広報部では既存の「KYCオフィシャルサイト」をリニューアルすることを明らかにした。サイトに日本地図が描かれ、都道府県ごとに各地方・地域青商会のサイトを設置することで、各地の活動スケジュールを一目で把握できるだけでなく活動内容やその経験などの情報共有が可能になるというシステムに、参加者たちの関心が集まった。
休憩の後、討論が行われた。民族教育支援、収益・財政、対外、宣伝広報・ネットワーク拡大、役員学習会の各部門で大きな成果を上げた地方青商会がそれぞれの経験に基づいて討論した。多彩な討論の中でも会員たちに特に大きな印象を与えたのは、東京都青商会の朴晟振副幹事長による対外活動についての内容だった。
朴副幹事長は、日本人との交流を築くにあたって、「国に左右されない、顔の見える外交」を常に心がけたと話す。一人の人間として信頼関係を積み上げれば、在日朝鮮人というバックグラウンドも理解してもらえるという話に、会場からは大きな拍手が送られた。
最後に、長野県青商会の千英敏会長が決意表明をした。会長は2014年7月に開催される「ウリ民族フォーラムin長野」を、長野県青商会の力で大成功させるとの意気込みを語った。
会議終了後、参加者らによる交流の場が持たれた。
三重県青商会が主催
四日市初中チャリティサッカー大会
三重県青商会が主催する四日市朝鮮初中級学校支援チャリティサッカー大会「第3回YYカップ」が11月17日、約300人の参加のもと同校で開催され、大会名称に込めた「若者がワイワイする」シーンがいたるところで見受けられた。
県青商会の呼びかけに、県内のみならず青商会中央、愛知、岐阜など各地の青商会会員たちが駆けつけ、50代を中心としたチームから10代のチームまで12チームが参加、幅広い層の同胞たちがサッカーに汗を流した。
大会決勝では、朝青三重県本部BチームがPK戦の末に愛知県青商会Bチームを下し優勝した。また、サッカーの他にも子どもや一般同胞たちを対象としたテコンドー特別教室やハンドマッサージ、入浴剤作り教室、同校オモニ会によるコリアン雑貨販売といった催し物に、同胞たちは終始笑顔だった。大会後は、参加者全員で焼肉を囲む食事会も持たれた。
2013年5月に役員を一新し活動を再スタートさせた三重県青商会。再スタート後、初となる単独主催行事は「学校死守」を活動のメインに掲げる県青商会の思いを県内同胞にアピールするものとなった。当初200人に設定していたYYカップ動員人数が目標を100人も上回った要因は、ひとえに会員たちの奮闘だ。金正哲会長(40)は、「青商会が汗をかくほど子どもたちの笑顔が増え、朝鮮学校が盛り上がることを実感している。今後も四日市初中を支える活動を中心に据えつつ、生徒数増加のためにも尽力したい」と語る。
YYカップ実行委員長を務めた県青商会の朴寿仁副会長(39)は、「3ヵ月間にわたる実行委員会の活動を通して、先代が築いてきたウリハッキョを次世代に引き継がなくてはいけないと改めて思った。来年も、その次の年もこのサッカー大会を成功させたい」と意気込んだ。
東京都青商会 ハムケ2013
「子どもたちの笑顔が早く見たい」
東京朝鮮中高級学校学区初級部高学年の子どもたちを対象にした交流イベント「ハムケ2013」が12月7日、同校で行われ青商会会員、教員、児童ら約500人が参加した。同企画は、茨城朝鮮初中高級学校学区の児童・生徒を対象とした「セッピョル学園」をはじめ各地で青商会が主催しているキャンプなどに刺激を受けた東京青商会が2011年にスタートさせたもの。毎年、青商会会員による手作りの食事が準備され、人気のイベントだ。
この日はカレーライス、ピビンバ、ワカメスープ、フランクフルトが振る舞われ、料理を美味しそうにほお張る子どもたちの笑顔があちこちで見られた。東京朝鮮第6初級学校の朴彩香さん(4年)は、「自分のおじさんもワカメスープを配っているのを見て、嬉しかった。料理もとても美味しい」と話した。会場からは他にも「オモニが作ってくれた料理の次に美味しい」「頑張って作ってくれた味がする」「アジョシたちの気持ちが込もっている」といった声が上がった。
今回、企画に参加したのは17の地域青商会の幹事、会員ら。土曜日の午前中にもかかわらず、約50人ほどが集まり準備に精を出していた。前日の夕方も料理の下準備に多くの会員たちが集まったという。
東京都青商会民族教育支援部の金光海部長(39)は、「会員たちの、子どもらに対する気持ちの強さが伝わってくる。自分も準備をしながら早く子どもたちが来ないかとワクワクしていた。このような場があることで、少しでも子どもたちの交流の場と、笑顔が広がっていけば」と嬉しそうに話した。