コッポンオリの未来のため、 民族教育支援活動に総力を! 岡山県青商会の活動に学べ!
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コッポンオリの未来のため、
民族教育支援活動に総力を!
岡山県青商会の活動に学べ!
「青商会パワーアップ!」をスローガンに掲げた17期。今期の特徴は、民族教育支援活動に一番の重点を置いている点だ。各地では、民族教育を守り発展させるための様々な活動を、会員はじめ幅広い同胞らが協力して行っている。その中でも、民族教育支援活動で大きな成果を上げている岡山県青商会の活動を紹介する。
岡山県青商会では、2011年10月に民族教育を総合的にサポートする機構・「NEC」(National=民族、Education=教育、Creator=創造者の意)を設置し、多角的な活動を企画運営している。
主な活動内容は、岡山朝鮮幼稚園・岡山朝鮮初中級学校に関する様々な情報の発信、園児、児童・生徒数拡大のための活動、保護者や教員との交流などだ。
また児童教室の運営(岡山校・倉敷校)のほか、青商会と学校教員との交流会を定例化し、互いのモチベーションを高める活動もしている。「NEC」は発足以来、月に1度の会議を継続しており、安定したサポートのため日々議論を重ねている。
岡山県青商会 李浩宰会長の一言
私たちはウリハッキョ、民族教育を守ることこそが青商会の存在意義の中心と捉えています。1、2世が築き守ってきたウリハッキョと、青商会の歴代先輩たちが創り上げた民族教育支援活動の基盤をしっかりと受け継いで発展させることによって、民族性を永続的に守っていきたいと思います。豊かな同胞社会と、コッポンオリたちの輝かしい未来を切り拓くため頑張ります!
岡山県青商会、ここがスゴイ!
30年間継続している「I Love ハッキョチャリティコンペ」を通じて累計1億円以上を支援。2011年9月、岡山初中に通学バス「岡山KYC号」を寄贈した。
ウリハッキョの園児、児童・生徒数拡大のための宣伝活動を積極的に行い、2013年度の入園は8人、入学者数は5人にもなった。
日本学校に在学する同胞児童のための児童教室を岡山地域と倉敷地域で開校運営。現在、登録者数は合計17人。
中四国ブロックの青商会と毎年共催する「ピカピカミレキャンプ」(2泊3日)には多数の日本学校在学児童を参加させており、児童教室からの参加は毎年増加している。
青商会主催の課外授業、一日給食など、子どもたちに寄り添った活動も企画。
青商会中央では岡山のような活動経験を生かし、民族教育への財政・物質的支援を更に拡充していく予定。同時に、昨今必要とされている園児、児童・生徒獲得と児童教室などの準正規教育網の整備、民族教育権の拡大にも全地方・地域組織が積極的に取り組んでいくことを呼びかけている。
「遊技業部会」結成 周年記念式典
歴代会長も参加
1998年に設立された「青商会遊技業部会(CPM)」が2013年12月に15周年を迎えた。12月4日にCPM第16期総会および結成15周年記念セミナー・記念式典が都内のホテルで行われた。
第16期総会の報告では、営業力強化に重点を置き各ホールの現状と課題を35人の会員がグループ別に議論。経営者、リーダーとしての資質向上と、「永続する企業・組織づくりへのスキルアップ」のための課題が示された。また、稼動上昇率・粗利上昇率などにおいて高い結果を出したグループと個人を表彰。次期会長には鄭仁洙会長が再選された。
鄭会長は、「増税やカジノ法案の行方など、厳しい経営環境を生き抜くために来期もメンバーたちが情報を共有し、優しさと厳しさのあるアドバイスをし合える関係を築いていきたい」と抱負を語った。総会後、原田隆史氏(原田総合教育研究所所長)を招いて記念オープンセミナーが行われた。
結成15周年記念式典では記念報告を鄭会長が行った。報告では「自店の売上向上だけが目的ではない。商売を通じて1世の伝統を次代へ継承していくべき」とした初代メンバーの意志を再確認し、21人からスタートした会の15年の流れが紹介された。青商会中央金太竜会長の乾杯のあいさつに続き、CPM歴代会長を代表し、崔英俊氏(初代会長)、姜泰龍氏(7、8期)、李忠烈氏(9、10期)、鄭致俊氏(11、12期)があいさつに立った。この中で鄭致俊氏は「環境変化にどう対応していくか。受身で対応するのか、1人で対応するのか、中にはビジネスチャンスと捉える人もいる。経営の問題を全国から集まった仲間と意見交換できるCPMの存在価値は高い。これからも継続し続けてほしい」とのべた。金千一氏(4、5期)からはビデオレターが寄せられた。
(記事、写真=朝鮮商工新聞提供)
民族教育にもICT導入を!
埼玉県青商会、朝大に委託論文
2013年12月7、8日にかけて朝鮮大学校で行われた「コリアン学生学術文化フェスティバル」で、埼玉県青商会が委託した「朝鮮学校の教科指導におけるICT(情報通信技術)活用に対する論文」が8編発表された。
同年9月の「ウリ民族フォーラム」を主催した埼玉青商会はICT化推進協議会を立ち上げ、埼玉朝鮮初中級学校の協力のもと教育のICT化を提案、実践している。同校では2013年度から実際にICTを一部の授業に導入した。
また、より高い水準でICT化を促進するため朝鮮大学校とも研究を重ねている。朝大では7月に、民族教育におけるICT化を研究するサークルを結成。同サークルには教育学部、理工学部、外国語学部などの学生らが在籍している。
前出の「学術文化フェスティバル」では既存の分科に加えて、ICT教育に関する分科が初めて設置され、青商会による委託論文が発表された(8日)。その中でも、論文賞に輝いた「ICT教育を導入したグラフ授業研究」(金柔純さん、教育学部3年制教育学科3年)には、傍聴に訪れた埼玉青商会メンバーからも実践への高い期待が寄せられた。
ICTを利用することで従来の初級部でのグラフに関する授業の幅を広げ、子どもたちに効果的に算数の必要性を認識させる提案を行ったこの論文に、梁英豪会長は「すぐにでも実際の授業に導入したいと思える、とても高い水準だった」と評価した。また、同分科の指導教員を務めた短期学部学部長の河民一教授は、「教育のICT化は近年重要なキーワードとなっている」と指摘。今後、民族教育の実情に沿って研究を重ね、教育現場に導入していかなければならないと強調した。