こま錦（鳥取県米子市）

こま錦
おでん おばんざい／鳥取県米子市

地元民が夜な夜な集う
ふれあいの店

推薦者：金峰炫さん（鳥取県在住）

おでんは12種ほど。具材で出汁の味が変化するため、厳選した具だけを使う

常連・金峰炫（以下、峰）　とりあえず、おでん。
店主・金鴻基（以下、鴻）　はいよ、いつもの玉子とごぼ天ね。
峰　あと、赤こんにゃくも。これは米子ではここ以外なかなか食べれんよね。
鴻　この赤い色も特徴的やけど、普通のこんにゃくとは歯ごたえが全然違うんよ。滋賀県の名産で、滋賀にいるヌナ（姉）から直接送ってもらっとる。
峰　自家製の柚子胡椒をつけて食べる。これがうまい。唐辛子たっぷりでピリ辛。
鴻　一時作るのをやめたら客足が減っておどろいた（笑）。
峰　そもそも、なんでおでん屋を始めたんですか？
鴻　もともとオモニが焼肉屋をやっとって。これまで飲食も含めていろんな職業を経験したけど、自分で商売を始めてみようと思ったんよ。この近辺におでん屋がなかったから、それで。
峰　先輩は話も面白いし何より底なしに明るい。距離も絶妙やから気楽に過ごせる。（２０１３年）２月のオープンから週に１回は来とる。
鴻　青商会や朝青のメンバーも、飲み疲れて最後にここにたどり着く。いつものパターンやね。
峰　おでん屋やけど、広島つけめんも人気のメニューで、夏場にはすぐ売り切れる。広島初中高出身の人にとっては愛着のある味。それから手羽元煮もつい食べたくなる。
鴻　広島つけめんは、オープンまで試行錯誤したおでんの出汁をつけつゆのベースに使っとって、辛さも１から10まで選べる。手羽元煮はオモニ直伝の味。まぁ、でもおすすめは全部やな。こだわっとらんもんは一つもない！
峰　相変わらず自信がゆるぎないですね、先輩（笑）。

人気の広島つけめんは激辛がおすすめ

シンプルなミンチのレタス包みは箸休めにどうぞ

席数はわずか7席。店内はしっとりと落ち着いた和モダンな雰囲気

店主の金鴻基さん（39、中央左）と辛澄子さん（71、中央右）。常連の金峰炫さん（35、左）と申張植さん（35、右）

山陰朝鮮初中級学校（当時）、広島朝鮮初中高級学校出身の鴻基さんと、日本学校出身の峰炫さんは、朝青時代からの先輩後輩の間柄。この日は峰炫さんの親戚・張植さんも一緒に。「一番信頼してる先輩、後輩」と互いに慕ってやまない２人。鳥取県青商会の幹事を務める峰炫さんとは、青商会や鳥取の同胞たちの近況なんかも話題の種だそう。屋号には苗字の「金」を入れたくて同じ音の「錦」を使い、朝鮮語で「どういたしまして」の意味を持つ「고맙긴」の響きと似せているんだとか。母・澄子さんと2人できりもりしている。

こま錦　DATA
〒683-0812　鳥取県米子市角盤町2丁目14番4
tel.090-7770-6340
営業時間　19:00～翌3:00
定休日　日曜、祝祭日
メニュー　DATA
おでん90円～、おばんざい各種210円～、手羽元煮2本300円、ミンチのレタス包み500円、手作りキムチ380円、チーズハムカツ300円、おまかせサラダ350円、広島つけめん680円、おでん出汁の雑炊／うどん380円、とうふチゲ480円、お酒各種350円～