在日サッカーNext Generation
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在日コリアンを沸かせてきたサッカー。1993年に日本でプロリーグが発足して20年経った今、数多くの在日朝鮮人選手がプロとして活躍、格闘しています。期待あつまる若手選手や指導者たち、そして、パイオニアとして道を切り開いたサッカーマンたちを一挙紹介します。
2014 PLAYERS GUIDE
現在、日本の国内外で数多くの同胞サッカー選手たちが活躍しています。今回はJリーグと海外リーグでプレーする朝鮮高級学校、朝鮮大学校出身の選手を一挙紹介します。今シーズンは彼らに注目!
●Jリーグ
梁勇基/安柄俊/李栄直/安英学/黄誠秀/姜成浩/金聖基/李漢宰/金永基/金功青/金弘淵/朴一圭
●海外リーグ
鄭大世/秦昌守/尹英勝/孫民哲/金成勇
チームを支える
選手はいつかは現役を引退する。その後、指導者としてサッカー界に残る同胞も少なくない。監督やコーチ、育成などを担当しチームに貢献する。この分野でも先駆者として存在感を示す同胞サッカーマンを紹介する。
●曺貴裁(45) 湘南ベルマーレ監督
過去最強のベルマーレを作る
●鄭容臺さん(36) 横浜FCコーチ
“人が人を動かす”―次の道しめす指導者に
●梁圭史さん(35) ファジアーノ岡山・強化部/日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ(中国地域担当)
豊富な経験活かし、チームの中枢に
●朴康造さん(34、左)金正旭さん(30)ヴィッセル神戸・スクールコーチ
ヴィッセル神戸スクールコーチとして、ウリハッキョへ
「在日コリアン」背負い、 アマチュア最高峰へ!
FC KOREA/OKFCの挑戦
JFLを目指すFC KOREA(東京)、関西リーグ復帰を目指すOKFC(大阪)。両チームは在日同胞で構成されたチームだ。同胞チームといえばかつては在日朝鮮蹴球団(1961年発足)が「幻の日本一」とも呼ばれ圧倒的な強さを誇った。今日においてもチームで「在日コリアン」を背負い奮闘する若きフットボーラーたちがいる。
●幅広い同胞フットボーラーたちの受け皿に/OKFC

OKFC(赤と青のユニフォーム)の試合の一コマ。キャプテンの姜尚彦さん(背番号28)が相手チームの選手と競り合う
●同胞チームでサッカーを続ける意味/FC KOREA

練習でボールを追いかけるFCコリアの選手たち
在日サッカーのこれから
在日サッカー界を盛り上げるためにはどうしたらいいのか? 朝鮮学校サッカーの強化のカギは? 現役を退いた人たちが次の世代のために何をすべきなのか―。Jリーグ草創期に活躍し、後輩たちに道を開いた2人のパイオニアに聞きました。
金鍾成●朝鮮大学校サッカー部総監督、48
“気持ちの逆転”が在日サッカーを押し上げる
申在範●FCガンジュ岩手監督、42
培った経験いかし、次世代に夢を

シン・チェボン●1971年東京都生まれ。東京朝鮮第4初中級学校、東京朝鮮中高級学校などを経て91年、ジェフユナイテッド市原(千葉)に入団、在日朝鮮人初のJリーガーとしてプレー(~94)。その後、富士通川崎(現川崎フロンターレ)、ホンダルミノッソ狭山FC、横河電機(現横河武蔵野FC)、FCコリアでプレー。03年に現役を引退した後は、FCコリア監督、アルテ高崎コーチを務め、12年8月からFCガンジュ岩手監督。

キム・ジョンソン●1964年東京都生まれ。東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校卒業後、86年に在日朝鮮蹴球団入団。89~92年に朝鮮民主主義人民共和国国家代表。95年、ジュビロ磐田、96年にコンサドーレ札幌でプレー。2000年から朝鮮大学校サッカー部コーチ、02、03年セレッソ大阪コーチ、04~09年東京朝鮮中高級学校サッカー部監督、2010~12年、朝大サッカー部監督、13年から総監督。在日本朝鮮人蹴球協会副会長。