外国人労働者は単なる労働力ではありません
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六月二十四日、安倍政権は「新成長戦略」の一つとして「外国人技能実習制度の見直し」を閣議決定しました。
実習期間最長三年を五年程度に延長するというもので、東京五輪の宿泊・体育施設の建設や、道路などの基盤整備を視野に入れたものであることは明白です。
しかし、この「外国人技能実習制度」は、本来の目的である国際貢献とはかけ離れたもので、外国人をいつでも使い捨てることができる安い労働力と見做した差別的な制度なのです。
リュウ・ミリ●作家
1968年生まれ。神奈川県出身。鎌倉市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を訪問。近著に「自殺の国」がある。