【特集】やっぱりキムチが好き！

朝鮮民族の食文化を代表するキムチ。晩秋から初冬は、キムチを漬け込むキムジャンの季節です。
今月号の特集は、みんなが大好きなキムチの味の深みをもっとよく知るために、キムジャン文化の歴史と伝承、今をたどります。
日本各地のおいしいキムチ屋さんも紹介！　ページをめくればトウガラシとニンニクの美味しいにおいが漂います。

キムチ作りに挑戦！

お気に入りのお店キムチもいいけれど、やっぱり一度は自分で漬けたキムチを食べてみたいもの。ということで今回は、同胞のお宅でキムチ作りに挑戦！ハクサイの下準備から本漬けまでの工程を丁寧に教わってきました。特製ヤンニョムのレシピも掲載！

現場発！ 朝鮮のキムジャン～コンテスト１位のリムさんのキムチ漬け

　朝鮮では今もほとんどの家庭でキムジャンが行われていて、これは冬の風物詩となっている。キムジャンの季節になると、世帯主の職場から、家族一人あたり数十キロのハクサイとダイコンが供給される。大量の野菜を漬け込む作業は重労働だが、冬から春先にかけて食卓に並ぶキムチづくりに、人々は手間暇をかけている。
一方、平壌などではライフスタイルの変化に合わせて、短時間で作り上げる「即席キムチ」が一般的だったり、土に埋めるのではなく家のベランダで熟成させるなど、キムジャンの様相も徐々に変わりつつある。

パク・チョンフィさん（右から２人目）の家でのキムジャン風景

平壌市のキムチコンテスト（主婦の部）で優勝したリム・スギョンさんのキムチ

キムチとキムジャン～その歴史をたどる　佐々木道雄

晩秋のキムジャン（김장）の季節に漬け込んだキムチは、ひと冬の大切な食料となって人々の暮らしを支えてきた。しかしそんな情景が日常のものになったのは、比較的に新しいことであった。

１９０５年の市場風景。ソウル・普信閣の周辺に設けられた臨時の市場

日本各地の美味しい김치屋さん

キムチを自分で漬けたいと思っても、なかなかハードルが高いもの。自分で漬けるのは無理、という人たちにとってありがたい存在なのが町のキムチ屋さんです。各店のこだわりあるキムチを楽しむことができます。今回は、キムチ屋さんが多くある東京、大阪以外の地域から人気のお店を紹介しました。

キムチの店／秋田県秋田市
地元で愛される、味わい深い老舗キムチ

明月館（焼肉店）／岩手県盛岡市
食べやすいと好評！　サラダ感覚のキムチ

キムチ工房カネミツ／栃木県小山市
辛くてコクがあって甘い！

ヨンフィのキムチ／長野県上田市
素朴な王道ペチュキムチ

キムチde百菜／三重県伊賀市
白菜は自社農場で

おんまの店／京都府京都市
40年伝統の味、移動販売もスタート

キムチ屋／兵庫県明石市
人情あふれる、昔懐かしのキムチ

鳥取県本部／鳥取県米子市
委員長のお手製キムチ

テヒちゃんキムチ／福岡県福岡市
素材の味を引き出しフルーツの甘味が香る

太喜／山口県宇部市
水と塩にこだわった味が人気