この春、南相馬に居を移しました
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この春、わたしの生活は激変しました。
神奈川県鎌倉市にある持ち家から、福島県南相馬市にある借家に居を移したのです。
三年間、臨時災害放送局「南相馬ひばりエフエム」で「ふたりとひとり」という番組のパーソナリティーを務め、三百人を越える地元の方々に出演をしていただきました。出演者の何人かとは、長い間会えなかった身内同士であるかのような親しみと懐かしさをおぼえ、その友情に招き寄せられて、子育てと執筆の場を南相馬に移すことになったのです。
リュウ・ミリ●作家
1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。