冊子『だれもがいきいきと生きられる社会のために』が完成!
広告
差別なき社会は、自分たちの足元から
在日本朝鮮人人権協会 性差別撤廃部会 編『だれもがいきいきと生きられる社会のために』が完成した。冊子には、同部会が2014年度に企画した連続講座の記録と、同胞150人を対象に行われた「在日同胞のジェンダー意識に関するアンケート」の結果報告書が収録されている。
「だれもがいきいきと生きられる社会のために」―。冊子作成に携わった、また活動に関心と理解を寄せる人々の思いがそのままタイトルに表れている。
本書は、昨年度に開かれた同名の連続講座(全5回)をもとに編まれたものだ。講座ではジェンダー論入門(第1回)から始まり、セクシュアル・ハラスメント(第2回)、「シングル単位」の考え方(第3回)、セクシュアル・マイノリティ(第4回)について、それぞれ講師を招いて学習会が行われた。そして第5回目には「ジェンダーの視点から見る同胞社会」という、連続講座の大きなテーマでもある議題で公開討論も開かれた。本書の第1部では、講演録と討論の内容がおよそ80ページにわたって収められている。
連続講座と並行し、主に10~30代の在日朝鮮人を対象として、ジェンダー意識に関するアンケートも実施された。回答者自身と、家庭、仕事、同胞社会におけるジェンダー意識を、具体的な設問を通して調査している。第2部には同アンケートの結果と、統計から見えてくる現代の在日朝鮮人が持つジェンダー意識についての考察がまとめられている。
他にも、セクハラやDVといった問題や、生活の中で実際に経験した性差別、性差別をなくしだれもがいきいきと生きられる社会をつくっていくためにできること―など、回答者の自由解答も掲載された。
性差別撤廃部会は、これからも同胞たちのニーズに合った活動を展開していく予定だ。冊子は一般販売もしている。問合せは以下。
冊子の問合せ:在日本朝鮮人人権協会(Tel:03-3837-2820、Email:jinken94@yahoo.co.jp)
●また、今年4月に部会の呼びかけによって実現した「日本軍性奴隷制の否定を許さない4.23アクション~裵奉奇ハルモニを記憶して~」のようすをまとめた動画がyoutubeにて公開されている。以下のURLでも