【特別企画】朝鮮に出会う図書館
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図書館は人類が生み出してきた古今東西の知の集積地であるのと同時に、本と人をつなぎ、文化を発信する場所でもあります。 今回の特別企画では、公立から大学、民間・私設の図書館にいたるまで朝鮮・韓国関係の図書・資料が充実している図書館を一挙紹介します。図書館へ足を運んでみませんか。本がより身近に感じられ、新たな発見があるかもしれません。
○図書館紹介
①日本と外国の、人・文化が出会う場
新宿区立大久保図書館(東京都新宿区)
②2万冊の蔵書、雑誌は32タイトル
東京都立中央図書館(東京都港区)
③異文化理解への入り口― 「相手を知れば、戦争なんて起きない」
アジア図書館(大阪市東淀川区)
④朝鮮関連の研究をするなら、まずここへ
青丘文庫(神戸市立中央図書館内)
⑤梶村秀樹氏の運動史資料も所蔵
文化センター・アリラン(東京都新宿区)
⑥外国籍住民サービスの先がけ
大阪市立生野図書館(大阪市生野区)
⑦古籍から一般書まで、知の集積所
東京大学東洋文化研究所図書室(東京大学本郷キャンパス内)
ほか 朝鮮大学校図書館、朝鮮奨学会図書室、滋賀県立大学図書情報センター、ジェトロ・アジア経済研究所図書館
○対談 迫田けい子さん×金承福さん
人と人とがつながる場所
「図書館と日本在住外国人をむすぶ」を活動方針とする「むすびめの会」事務局・迫田けい子さんと、
「韓国と本でつながる」をキーワードにさまざまな情報発信、日韓交流の拠点として活用できる空間を提供する
「チェッコリ」代表・金承福さんに、いまの図書館の姿や、つなぐ・むすぶ場としての
図書館のあり方などについて話し合ってもらった。
さこた・けいこ○1948年、山形県生まれ。1972年から都立図書館勤務。朝鮮語の図書の収集・整理・サービスなどに携わる。1991年から、むすびめの会=図書館と在住外国人をむすぶ会の活動に参加。2002年日本図書館協会多文化サービス研究委員会の立ち上げに参加、現在同委員会委員。共著に『多文化サービス入門』など。
きむ・すんぼく○1969年、韓国生まれ。ソウル芸術大学文芸創作科を経て日本留学。日本大学芸術学部文芸科を卒業後、広告代理店に勤務し、2000年にweb制作会社の社長に。本好きが高じて自ら出版社を始めようと思い立ち、07年に株式会社クオンを創立。今年7月、事務所移転に伴って神保町に韓国語原書書籍・韓国関連本を専門に取り扱うブックカフェ「チェッコリ」をオープンした。