年金事務所に行ってきました
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公的機関は鬼門です。
公的機関で働く職員には様々な立場の住民ひとりひとりに応対するための想像力が不可欠なはずなのに、マイノリティーに関する想像力が欠如しているのではないか、と思わざるを得ない職員が多いのです。
わたしは在日韓国人です。日本で生まれ育ちましたが、国籍は大韓民国です。
このことすら、なかなか理解してもらえないという現実があり、毎回言い争いになったり、長時間待たされたりするのです。
リュウ・ミリ●作家
1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。