年金事務所に行ってきました(2)
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前回につづいて、「国民年金」の話をします。
十一月六日、わたしは現在居住している福島県南相馬市から車で一時間ほど離れたところにある相馬市の年金事務所を訪ねました。
四十七年間生きて、ただの一度も「国民年金被保険者資格取得届書」や「納付勧奨通知書」が届いたことはなかったので、在日韓国・朝鮮人は制度外だと思い込んでいたのですが、今年四月に南相馬市役所で住所変更の手続きをした際、国民年金納付について訊ねられ、在日韓国・朝鮮人も加入資格を有しているということを知らされ驚いたのでした。
リュウ・ミリ●作家
1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。