【特集】二十歳の挑戦―イオ創刊20周年に際して―
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このたび、月刊イオは創刊20周年を迎えました。記念すべき「二十歳」です。
これに際して、イオと同じ1996年に生まれ、今年「二十歳」を迎える在日同胞青年たちを取材しました。これからの在日同胞社会を担っていくかれ・かのじょらの、バイタリティ溢れる「挑戦」に迫ります。
また、かれ・かのじょらが歩んできた20年間は、どんな時代だったのでしょう? 私たち在日朝鮮人にとっての20年間を振り返ります。
◆二十歳にINTERVIEW◆
李健太さん/日本大学ボクシング部
“進化続ける逸材、東京五輪も視野に”
金莎倻さん/金剛山歌劇団
“入団2年目、新たな決意で”
“18歳で上京、日本料理を極める”
呉世蘭さん/京都造形芸術大学芸術学部
“狭間の存在、「見える」作品を”
朴徳基さん/関西大学環境都市工学部
“可能性を広げるため、行動!”
“自分が決めたことなら、失敗もプラス”
◆日本社会の右傾化、弾圧の中の20年◆
今月号で紹介している1996年生まれの同胞青年たちのこれまでの20年を振り返ると、特徴として日本社会で過去の侵略や戦争の歴史を正当化し、また新たな海外侵略の流れを作っていこうという動きが顕著になった20年だったといえる。日本のこのような動きの大きな口実とされたのが朝鮮であり、日本国内でのすさまじい「北朝鮮バッシング」の標的とされたのが在日朝鮮人だった。日本社会の右傾化、在日朝鮮人への弾圧の20年を年表とともに辿る。
◆教えて! 二十歳のころ /弁護士志望の大学生が先輩を直撃!◆
二十歳といえば、社会人になった頃の姿を描きながら、具体的な職業をめざして努力する人も少なくない。大阪出身の李星来さん(1996年生まれ、左)は、朝鮮大学校政治経済学部法律学科で弁護士を目指している。同じく、法律学科出身の金英功弁護士(28)と対談してもらった。