【特別企画】朝鮮半島情勢と在日コリアン
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朝鮮半島と離れて生活する在日コリアン。
しかし、常に朝鮮半島情勢に生活を左右されてきた。
分断状況は在日コリアンにも真の解放をもたらさず、常に矛盾を押し付けている。
だからこそ、在日コリアンは、朝鮮半島の北と南の平和、そして統一を望み、行動を共にしてきた。
朝鮮半島の南で、大統領退陣を求める大きな動きが起こっている今、統一のために活動してきた人たちに今の朝鮮半島を眺めての思いを語ってもらった。
韓国の〈ろうそく〉革命に想うこと
黄英治●作家
昨年の十月二九日から始まった、朴槿恵大統領の退陣を求めて毎週土曜日、韓国全土で開かれてきた大規模なろうそく集会とデモは、極寒をついて継続している。
旅券発給の“脅し”は許されるか―
暮らしに染み込んだ分断のなかで
洪滉仁●在日本朝鮮留学生同盟中央本部副委員長
この数年で、在日本朝鮮留学生同盟(以下、留学同)の同盟員から国籍変更や韓国旅券発給に関する相談がいくつかあった。内容は、就職活動や留学などをはじめとした、さまざまな「事情」により国籍を変更、もしくは韓国旅券発給を日本の韓国領事館でする際に、領事館側から留学同や朝青といった総聯傘下団体からの脱退を迫られるというものだった。
日本の中の小さな統一
「ウリキョレ女性展」の20年
黄河春●女性同盟大阪府本部顧問、ウリキョレ女性展アドバイザー
『하나로(ハナロ)』。〈一つに〉を意味する朝鮮語で、ウリキョレ(우리 겨레)女性展が掲げてきた合言葉だ(ウリは私たち、キョレは民族、同胞の意)。2000年の6・15共同宣言からさかのぼること4年、日本最大の同胞集住地域である大阪一円の同胞女性たちが所属団体や立場の違いを超えて集った美術展・ウリキョレ女性展。それから20年、1回限りのイベントで終わらせず、16回にわたって継続してきた。