地域に根付いた、70年の歴史あるハッキョ おいでよウリハッキョvol.3 東春朝鮮初級学校
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教員や保護者たちが、「家族のようなハッキョ」と愛情を込めて言い表す東春朝鮮初級学校。地域の同胞たちにも支えられながら70年の伝統を守ってきた。昨年の創立記念行事には学区内外から1600人の参加者が集まり、改めて地域にとってなくてはならない拠点であることを再確認させた。
△今月のハッキョ
東春朝鮮初級学校
歴史:1946年、愛知県春日井市鳥居松、坂下などに前身となる朝鮮語講習所が開設。その後、愛知朝鮮第5初級学校、愛知朝鮮第6初級学校となり、66年に両校が統合され東春朝鮮初中級学校に。翌年、現在の場所に新校舎を建設。69年に幼稚班を併設。2000年に校舎の全面補修工事を完工。06年に中級部が愛知朝鮮中高級学校と統合され、東春朝鮮初級学校に改称した。
データ:李哲秀校長/園児・児童:47人/学区:名古屋市守山区、春日井市、小牧市、犬山市、岐阜県東濃・中濃地域
〒486-0838 愛知県春日井市弥生町平野2047
Tel:0568-81-3035
家族のようなあたたかさ
1年生から6年生まできょうだいのように仲が良く、教員、保護者たちも互いに声をかけあう。まるで一つの大きな家族のような雰囲気なのが、東春ハッキョの大きな特徴だ。
現在は愛知朝鮮第7初級学校と合同で学校生活を送っている。初4担任の李恵景さん(29)は、「これまで別の環境で学んできたけれど、子どもたちはあっという間に馴染んで互いに助け合い、いい影響を与え合いながら過ごしています。その姿から教員が学ぶことも多い」と話す。
△対談 見えてきた希望、100周年を目指して
李栄祚さん(47、写真左、70周年記念事業・実行委員長)×金成謙さん(45、70周年記念事業・事務局長)
2006年に中級部が愛知朝鮮中高級学校に統合され、単設初級学校となった東春ハッキョ。年に一度開催される「サマーフェスタ」への参加人数は年々減少し、いっときは250人にまで落ち込んだこともあったという。それから10年。昨年の創立70周年記念大祝典に1600人という驚異的な人数を動員し行事を大成功させた要因、そして今後の課題と展望について話してもらった。