子どもの力を伸ばす取り組み多彩なハッキョ/おいでよウリハッキョvol.5 東北朝鮮初中級学校
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今年2月末、東北朝鮮初中級学校を訪ねた。寒さに負けず広い敷地内を走り抜ける元気な児童・生徒と、パタパタと駆け回りながら校務に勤しむソンセンニムたちの姿が印象的だ。そんな東北初中では、多彩な取り組みを通して子どもたちの好奇心を後押ししている。
△今月のハッキョ
東北朝鮮初中級学校
歴史:1965年、現在の場所に東北朝鮮初中級学校として開校。70年に高級部を設置。09年、高級部が休校に。11年、東日本大震災で校舎が甚大な被害を受けたことにより寄宿舎を仮校舎にして授業を継続。15年の創立50周年記念行事を機に改修工事を行い、理科室や音楽室といった特別教室も作って第1校舎、第2校舎を完成させた。
データ:玄唯哲校長/園児・児童:17人(17年4月現在)/学区:宮城県全域(福島県以外)
〒982-0837 宮城県仙台市太白区長町越路19-558
Tel:022-229-2131
△地域で支えるウリハッキョ
毎朝、通学バス「オモニ号」と「イウリ号」に乗って登校してくる児童・生徒たち。バスはオモニ会と同胞たちが寄贈した。運転は、教員と朝青員が交替で担当。登校時は全校生を自宅まで迎えに行く。
長い坂道を登ると、綺麗に改装された第1校舎と第2校舎が見えてくる。全校に完備されているwi-fiのほか、新しくなったトイレ、備品。ハッキョで学ぶ子どもたちに不便がないようにと、同胞たちが物心両面でサポートしたものだ。
△座談会 呉景雲さん(23)×張仁紀さん(23)×卞優姫さん(21)
魅力あるソンセンニム、魅力あるウリハッキョに!
昨年(16学年度)、東北朝鮮初中級学校に3人の新任教員が赴任してきた。ともに東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校を卒業し、右も左も分からないまま始まった東北初中での教員生活。初めての地で感じたこと、学んだこと、印象的だったことなど、1年間を振り返ってもらった。(取材日:2017年2月20日)
プロフィール
お・ぎょんうん●朝鮮大学校理工学部を16年に卒業。専攻は数学。16学年度は中級部2年を担任。
ちゃん・いんぎ●朝鮮大学校文学歴史学部を16年に卒業。専攻は語学。16学年度は初級部4年を担任。
ぴょん・うひ●朝鮮大学校教育学部の音楽科を16年に卒業。16学年度は初級部3年を担任。