【特集】キャンバスに描かれた在日同胞
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解放後の在日朝鮮人の活動は多岐に渡るが、
70年間、一つの分野として確立し盛んに繰り広げられてきたのが美術である。
多くの在日同胞美術家たちが、自らの生活や心情、 課題や活動の成果を美術作品として発表してきた。
特集では、在日同胞の美術活動と作品をふり返り、活発になっている朝鮮学校の児童・生徒たちの取り組み、
若手のアーティストを紹介する。
新年に同胞たちの芸術作品を堪能してもらいたい。
キャンバスに描かれた在日同胞

金煕麗「デモのあい間」

蔡峻「日当1円20銭」
祖国が解放されてもなお、植民地宗主国・日本では差別が続き、同胞たちの暮らしは貧しかった。
それでも同胞たちは、基本的人権を訴える権利闘争に身を投じ、自国の文化を授ける学校を建て、
朝鮮半島の統一を祈り続けた。側にはかれらを描きつづけた美術家たちがいた。代表的な作品を紹介する。
(選定:李鏞勲)
蔡峻「日当1円20銭」/李耕雨「カヤグムを弾く少女」/金煕麗「デモのあい間」/洪性翊「祈り」/高三権「生きる」/朴一南「アリラン」/李赫「一世群」/曺良圭「密閉せる倉庫」/夫正鵬「署名運動」/林栄実「越えて」
新たな価値観、ひらく
子どもたちが持つ表現の力表現手段や方法が多様化し、近年ますます注目されている朝鮮学校児童・生徒たちの美術作品。
在日朝鮮学生美術展・東京展と、原爆の図 丸木美術館で行われている
「今日の反核反戦展2017」での特別展示を取材して、その魅力に迫った。
アンバランスな世界観を描く
李晶玉
苦しさ上回る感動に魅せられて
嚴珠壽
在日コリアン美術活動の70年
3度の隆盛期と広がる活躍の場
李鏞勲(朝鮮大学校教育学部美術科教授)