学びあい、育ちあう9年間/おいでよウリハッキョvol.15 千葉朝鮮初中級学校
広告
千葉県にたったひとつの民族学校―千葉朝鮮初中級学校は、2016年に創立70周年を迎えた。クラスの人数は5人から多い学年で14人。1年生から9年間ともに過ごすだけあって、濃い時間を紡いでいる。
△今月のハッキョ
千葉朝鮮初中級学校
歴史:解放直後に千葉市今井町で7人の同胞児童を募り「国語講習所」を開いたのがはじまり。1946年9月13日、教員5人、児童81人で朝聯千葉初等学園が開設。船橋・東葛・木更津・館山・茂原・横芝でも初等学園が開設され、7つの初等学園で386人が学ぶ。49年10月の「朝鮮人学校閉鎖令」によって「民族学級」に姿を変え、51年9月に自主学校として復帰。56年に中級部併設。63年新検見川に校舎移転。66年各種学校認可取得。98年連合同窓会発足、05年愛校「一口運動」開始。16年創立70周年を迎える。
データ:金有燮校長/児童生徒66人/学区:千葉県全域(東葛地域を除く)
〒262-0024
千葉県千葉市花見川区浪花町965
Tel:043-273-8944
あいさつ、掃除、ウリマル!
金有燮校長(45)は、いつも子どもたちに向かって「あいさつ、掃除、ウリマルが生活の基本です」と語るそうだ。
日本に暮らしながらも、民族の言葉、文化と歴史を学び、コリアンコミュニティの中で自身の存在を見つめる朝鮮学校―。同校は、子ども同士が学びあい、育ちあう過程を大切にしながら、教育活動に取り組んでいる。教師陣は新人、中堅、ベテランをバランスよく登用。朝鮮語の能力向上には格別な力を入れている。地域の諸団体が図書やICT教育のための機材を寄贈するなど、千葉に育つ子どもたちを同胞たちが特色ある形でそれぞれ応援している。
△座談会
「一人の百歩より、百人の一歩」
千葉朝鮮学園理事たちが語るビジョン/「ナノハナ基金」、100口達成!
千葉朝鮮初中級学校は、2016年に迎えた創立70周年を機に、学校を支える「人材と仕組みを残そう」と卒業生や同胞たちの力を集めてきた。その結果、現在は若い理事たちが、安定した学校運営に向け、力を尽くしている。千葉朝鮮学園の副理事長4人に学校を支える「ナノハナ基金」などについて聞いた。