「焼肉をなめていた…」 失敗認め、開けた人気店への道/金日秀さん ●株式会社正泰苑 代表取締役
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各界各層の在日同胞が「人生における失敗」とそこから得た教訓について話します。
「焼肉をなめていた…」
失敗認め、開けた人気店への道
金日秀さん ●株式会社正泰苑 代表取締役
失敗ポイント
①焼肉店なのに肉に力を入れず、ほかの料理をいっぱい出すようになって、どんどん焼肉店の本質から外れていった。
②ついにお客さんゼロの日が。厨房の冷蔵庫を開けて、仕込みが済んだ食材を見ながら、何もすることがない悲しさを味わった。
③インターネットのレストランガイドで1位に。実力以上の評価をされ、それを自分の実力のように勘違い。人を育てることをおろそかにしてしまった。
【きむ・いるす】1968年10月3日、東京都生まれ。87年、東京朝鮮中高級学校高級部卒業後にモランボン調理師専門学校入学。翌年、卒業し同調理師専門学校の講師に。退社後、さまざまなアルバイトを経て、95年に焼肉正泰苑の2代目経営者に。現在、町屋の総本店をはじめ芝大門、銀座、新橋など東京都内に7店舗を展開。焼肉塾(同胞若手飲食業経営者研究会)の会長などを経て、現在はTFA(同胞飲食業協会)の副会長を務める。