オール埼玉でハッキョを支える/おいでよウリハッキョ vol.24 埼玉朝鮮初中級学校
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県下唯一の朝鮮学校である埼玉朝鮮初中級学校。「アットホームで身近なハッキョ」として保護者や地域同胞社会から支えられ、愛されてきた。2010年に県からの補助金支給が停止されたが、17年11月には日本の有志たちが「誰もが共に生きる埼玉県を目指し、埼玉朝鮮学校への補助金支給を求める有志の会」を結成。厳しい状況のなかでも保護者や関係者、日本の市民たちが補助金再開を求めて草の根運動で理解の輪を広げている。
△今月のハッキョ
埼玉朝鮮初中級学校
歴史:祖国解放後の1945年10月、大宮、川口、川越、蕨など埼玉県各地に「国語講習所」が設置される。46年4月には埼玉朝鮮第一、第二小学校が創立。「学校閉鎖令」など幾多の困難を乗り越えて、61年4月、大宮市高鼻町(当時)に埼玉朝鮮初級学校が創立された。65年には中級部を併設し、埼玉朝鮮初中級学校に改称。67年に現校舎が位置するさいたま市堀の内町に新校舎を落成。72年に「埼玉朝鮮幼稚園」が設立。16年に学校創立55周年を迎えた。
データ:鄭勇銖校長/児童・生徒数:211人(幼稚班39人、初級部109人、中級部63人)/学区:埼玉県全域
〒330-0804 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-501-1
Tel:048-644-1954
文武両道が自慢!
同校は、民族教育のICT化に向けて日本各地の朝鮮学校に設けられた13の研究校の一つ。2014年に中1から1人1台のタブレット使用を始め、現在では、初6から中3までのすべての児童・生徒と、18年度からデジタル教科書が導入された初4の児童全員がタブレットを用いて学習に励んでいる。時代のニーズに沿った教育に児童・生徒たちの実力、学業成績は向上していると鄭勇銖校長は話す。
学業のみならずクラブ活動が盛んなことも同校の特徴だ。卒業生が頻繁に学校へ訪れて練習の指導をしてくれるという。学業、クラブ活動と文武両道を目指している。(学年はすべて18学年度)