マンドゥ 만두
広告
朝鮮半島北部では、お正月に떡국ではなく만두국を食べる地方もあります。いろんな具材を使うので、“福を包む”といわれ、縁起のいい料理です。今回は蒸しマンドゥを紹介します。他にも茹でたりスープに入れたりと、食べ方も楽しんでみて下さい。
レシピ表記
- 少々:一般的に、親指と人差し指の2本でつまむくらい(約1g)の量を指す。液体なら1、2滴分にあたる。
- 少量:親指と人差し指と中指の3本でつまむくらい(約2g)の量を指す。ひとつまみともいう。液体ならさっとかける程度。
- 適量:適度な量を加減して入れること。
- 適宜:必ず入れる必要はなく、その時の状態に応じて必要であれば入れること。
- ※粉トウガラシには粗挽きと細挽きがあるが、「粉トウガラシ(細挽き)」と表記する以外はすべて粗挽きを使用するものとする。
材料
マンドゥの皮(16枚分)
強力粉 | 90g |
---|---|
薄力粉 | 110g |
塩 | 小さじ1/2 |
水 | 1/2カップ |
打ち粉(強力粉) | 適量 |
※市販の餃子の皮で代用したい場合は、大判のものを20枚以上用意
マンドゥの皮の作り方
麺棒がなくても大丈夫! 手で伸ばす方法を紹介します。
-
- 強力粉、薄力粉、塩を混ぜてふるいにかけ、少しずつ水を加えて菜箸でかき混ぜる。まとまってきたら手で生地を一つにしてよくこね、耳たぶくらいの柔らかさになったら袋に入れて1時間ほど寝かせる。
- まな板に打ち粉をして1を半分に切り、それぞれ棒状にしてさらに8等分する。
- 2を両手のひらで転がしてボール状にし、まな板にのせる。打ち粉をしたら手のひらで押し、生地を広げる。
- 皮の周囲を指で伸ばしていく。ときおり全体を左右に引っ張りながら直径10㎝位まで丸く伸ばし、円形の皮を作る。残りの生地も同様に伸ばす(途中、皮同士がくっつかないように打ち粉をふる)。
2で切った生地は乾かないように袋などに入れておき、一枚ずつ伸ばしながら具を包んでいくのもいいでしょう。
材料
マンドゥの具
豚ひき肉 | 180g |
---|---|
焼き豆腐(水切りしたもの) | 80g |
白菜キムチ(汁を絞ったもの) | 100g |
モヤシ | 80g |
ニラ | 50g |
干しシイタケ(水で戻したもの) | 30g |
ブロッコリースプラウト(飾り用) | 適宜 |
【A】
醤油 | 小さじ1強 |
---|---|
塩 | 小さじ1/2 |
ごま油 | 大さじ1 |
おろしニンニク | 小さじ1 |
おろしショウガ | 小さじ1/2 |
【B】
醤油 | 大さじ2 |
---|---|
酢 | 大さじ2 |
ごま油 | 小さじ1/2 |
長ネギ(みじん切り) | 小さじ1 |
マンドゥの具の作り方
- 白菜キムチ、ニラ、シイタケは粗みじん切りにする。モヤシはサッと茹でて水洗いし、ざく切りにして水気をしっかりと絞る。
手作りの皮の場合、生地がしっかりしているので、中の具材は粗みじん切りのほうが存在感があり、バランスが良い - 焼き豆腐は綿の布で包み、さらに水気を絞る。
- ボウルに豚ひき肉を入れ、1、2とAを加えよく混ぜ合わせる。
- マンドゥの皮に3の具をのせ、皮の縁にぐるりと水をつけて半月型ににたたむ。
空気が入らないように、縁をぴっちりと重ねて押さえましょう - 皮の両端を持って重ね合わせ、重なった部分に水をつけて接着させる。同様にして16個作る。
- 蒸し器にクッキングシート(綿の布でも可)を敷き、5を間隔をあけて並べる。蒸気のあがった鍋にセットして中火で10分ほど蒸す。
- 蒸しあがったら器に盛り、ブロッコリースプラウトを添え、タレをつけていただく。
教えてくれた人 高仁淑こ・いんすくさん●1961年、東京都生まれ。東京朝鮮第1初中級学校、日本の高校を経て明治大学を卒業。(株)リクルートに入社、情報誌の広告営業に携わり、結婚後は家事に専念する。趙善玉料理研究院で韓国料理基礎全課程を修了、認定講師の資格有。その他、テーブルコーディネートをはじめとする各種資格や共著での出版、各大会での受賞経験多数。現在は料理教室や料理イベントなどで講師を務める