【特集】つなぐ、在日ラグビー
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2019年、ラグビーワールドカップが開催され、ラグビーブームに沸いた日本。今年、在日本朝鮮人闘球協会は結成30周年を迎える。生徒、部員数減少のなかで、在日ラグビー界を盛りあげていこうと、努力を傾けてきた大阪、東京、愛知の朝高ラグビー部。現場で踏ん張る指導者たちの思い、朝高ラグビー部の現状に迫る。ほかにも、朝鮮学校出身の注目トップリーガーや、中高ラグビー部の下支えとなるジュニアラグビースクール、コリアンラグビー界にエールを送る同胞コミュニティの輪にまなざしを向けた。
数万枚の写真に、ラグビーへの愛 故・李承益さん
ルポ 確たるプライドが強くする―/大阪朝鮮高級学校ラグビー部
「全国高校ラグビー大会」に10回、「全国選抜大会」に8回の出場経験を持つ大阪朝鮮高級学校ラグビー部。「無名校」から「強豪校」へと駆け上がった同部の強さに迫った。
5年ぶりの「花園」目指し/東京朝高ラグビー部
スクラム組み、部の存続へ/愛知朝高ラグビー部
注目! トップリーガー
朝高、朝大を卒業し、ジャパンラグビートップリーグでプレーする注目の同胞選手たちを紹介します。
①憧れの存在でありたい
金勇輝(27) NTTドコモレッドハリケーンズ 副キャプテン
②強気な姿勢で、レギュラー目指す
梁正秋(27) 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
③経験重ね、輝き増すベテラン
成昂徳(37) 三菱重工相模原ダイナボアーズ
④地道な努力で、メンバー入り
李聖彰(28) 東芝ブレイブルーパス
⑤新天地でチャンスつかむ―
金秀隆(22) クボタスピアーズ
トップリーガー一挙紹介!
ふれて、感じて、ぶつかって!/各地の同胞ジュニアラグビースクール
子どもたちを対象に開かれている地域のラグビースクール。競技普及のため尽力する、大阪と東京の指導者に取り組みを聞いた。
朝高生たちの未来つくりたい/呉衡基・朝大ラグビー部監督
朝鮮大学校ラグビー部の3代目監督として就任後、2年でチームを関東リーグ2部へと導いた呉衡基さん(29)。2部昇格を達成したチーム作り、“在日ラグビー”の強み、今後の目標などについて聞いた。
お・ひょんぎ●1990年大阪府生まれ。東大阪朝鮮中級学校、大阪朝鮮高級学校、朝鮮大学校外国語学部卒。中級部から大学までラグビー部に所属。卒業後は大阪朝高にて教員を務める。2014年、朝大ラグビー部監督として招聘され同大研究院に入学。現在は同大体育学部教員。
朝鮮学校ラグビー部のファンとして/辰野永さん
朝鮮学校のラグビー部員たちに、「辰野アボジ」の愛称で呼ばれるラガーマンがいる。朝大ラグビー部を作った全源治元監督との約束を胸に、子どもたちを温かく見守っている。
たつの・ひさし●1959年東京都生まれ。ラグビーを始めたのは高校から。明治学院東村山高等学校卒業後、ラグビー用品メーカー勤務を経て、1989年に(株)エイトを設立、代表取締役に就任。ウレタンゴム系塗膜防水一級技能士。オーストラリアラグビー協会公認LEVEL2コーチ。1983~2003年まで明治学院東村山高等学校ラグビー部監督。朝鮮学校にユニホームやボール、ワンボックスカーなどを寄贈。東日本大震災被災地への支援も続けている。
縦と横のつながり、大切に/千里馬クラブ(大阪府)
ノーサイドの精神で
ラグビーしたい人はここへ!/社会人チーム
日本各地にはコリアンラグビー愛好家たちが集う社会人チームがあります。ラグビー愛にあふれるチーム情報をご紹介します。
①東京
東京闘球団「高麗」
②神奈川
神奈川闘球団「凱旋クラブ」
③愛知
愛知闘球団
④兵庫
兵庫闘球団「4.24クラブ」
⑤福岡
福岡闘球団「朝青クラブ」