【特集】“8.15”と在日朝鮮人~1945-2020
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朝鮮が日本の植民地から解放され、今年で75年。8月15日には解放75周年を迎える。75年とは、人が一生を生きる時間に等しいが、長い年月がたった今も、在日朝鮮人が「解放」され、自由になったとはいいがたい。当時の状況や3、4世の思い、日本市民の言葉から、朝鮮人にとっての8・15を見つめる。
漫画・ドキュメント8.15
※この物語は、『朝鮮人強制連行調査の記録・中国編』(朝鮮人強制連行真相調査団編著)に収録されている崔英植さんの証言に脚色を加えて再編集したものです。
Q&A 祖国解放と在日朝鮮人
鄭永寿 ●学友書房編纂委員/朝鮮大学校講師
Q1 朝鮮はどのように解放されたの?
Q2 在日朝鮮人は「8・15」をどう迎えた?
Q3 なぜ日本に朝鮮人がたくさんいたの?
Q4 「朝鮮に帰れ!」という暴言があるが…
Q5 植民地支配は「8・15」で終わったの?
座談会 「私を説明するの、大変です」
20代、在日朝鮮人×日本人
日本社会では、「在日朝鮮人」を説明するのに時間がかかる。公教育で正しい歴史が教えられていないことに加え、事実に基づかない情報がメディアやネット上に氾濫していることも、存在が“見えなく”されている原因だ。在日朝鮮人と日本人の若手に、どうすれば互いの理解を深め、歴史と向き合っていけるのかを語ってもらった。
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エッセイ1 歴史になぜこだわる?
梁大隆 ●東京朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側事務局長
分かちあいたい、私たちの歩み
「戦前、祖父母4名とも済州島から渡日した東京生まれの在日朝鮮人3世のリャンと申します。朝鮮総聯東京都大田支部で国際部長をしております。日本政府の教育無償化措置から除外されている朝鮮高校の卒業生です…」。このように話し始めると、日本の方々の反応は様々である。…
エッセイ2 「日本軍性奴隷」問題を教え続ける
平井美津子●大阪府公立中学校社会科教員
こびりついた“意識”に気づくまで
「平井って在日?」
私の元の住所は大阪市生野区猪飼野です。隣近所はみんな在日コリアン。それが当たり前と思って育ちました。小学校低学年だった頃、お隣に遊びに行くと、目の前には、うちの家では出ない赤い色の料理が並んでいました。「食べてみる?」と言われ、おっかなびっくり食べるととてもおいしくて、それがキムチだと教えてもらいました。うちに帰って「お隣さんでキムチ食べさせてもらった!」と言ったところ、「朝鮮漬け食べてきたんか?」と祖母が何とも言えない顔をしました。子ども心に、あまりよく思っていないことがわかりました。…
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