生地が少ないさっぱりお好み／オモニ 東京丸の内店（東京都千代田区）

手前が一番人気のオモニ焼き。少量の生地とたっぷりのキャベツで焼きあげる

つなぎの生地は極力少なく、そしてたっぷりの千切りキャベツで焼きあげる。これぞ、大阪・生野で愛されてきた「オモニ」のお好み焼き。口の中でふわっとひろがり、お腹にもひびかない。初代・高姫順さん（85）の長女で、二代目の梁貞淑さん（64）が独立。14年前に大阪の宗右衛門町店、7年前にグランフロント店をオープン。そして2年前に東京・丸の内に初めて店を構え、11月には2周年を迎える。
店長は長女の梁仁淑さん（37）で、テキパキと店を切り盛りしている。「ゲソの塩焼き、とんぺい焼、特製焼きそば、オモニ焼きの順番で頼まれる方が多いですね。とろけるチーズお好み焼きは女性に人気。大阪のお客さんは、お好み焼きをおかずに食事をされますが、東京では居酒屋感覚でお好みをおつまみにして楽しまれる方も多いです」（仁淑さん）
おススメは、スジ肉入りの特製焼きそばと特製ちゃんぽん。脂身の少ないスジは特製の出汁でしっかり煮込んでおり、そば類によくなじむ。手作りキムチはもちろん、トマトのキムチも、ピリ辛とまろやかさが同時に広がりやみつきになる。温かいものでシメたければおでんやチーズタッカルビを。
貞淑さんは、「幼いころ、母の内職を手伝ったおだちん30円でお好み焼きを食べに行くのが楽しみで。お好みが好きで好きで、オモニにお好み焼き屋をやろう、とねだって店を始めてもらったんです」と笑う。
６人の子どもを育てながら、店を続けてきた貞淑さんが底抜けに明るく楽しい。「『オモニ』のソンマッをたくさんの人たちに食べてほしい」と大阪と東京を行き来している。

スジ肉入りの特製ちゃんぽん

とんぺい焼き

客席は42。店内は広々としている

オーナーの梁貞淑さん（右）と店長の梁仁淑さん

Shop DATA

オモニ 丸の内店

〒100-0005　東京都千代田区丸の内 3-2-3
二重橋スクエアビルB1階
TEL：03-6268-0223
営業時間：11:00～15:00（L.O 14:30）
17:30～23:00（L.O 22:00）
定休日：日曜

メニュー
お好み焼き豚玉850円、オモニ焼き1350円、とろけるチーズお好み焼き1350円、とんぺい焼き900円、特製焼きそば1450円、特製ちゃんぽん1800円、ホルモン焼きうどん1400円、豚キムチチャグリ950円、オモニのキムチ（白菜/大根）300円、ゲソ塩焼き550円、おでん（6品） 1000円、ビール中ジョッキ550円（価格はすべて税抜き）