新大久保に「朝鮮学校」ステッカー?/仕掛け人の“포차발”を突撃取材!
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いま、東京・新大久保で見慣れぬステッカーを貼った韓国料理店がちらほら出現している。「朝鮮学校を知ってますか?」の文字、「포차발」のロゴ、QRコード…。포차발って? 朝鮮学校の支援団体? なぜ新大久保に?―仕掛人たちに話を聞いた。
포차발ってなに?
大久保通り沿いにある韓国料理店「新宿ポチャ」を訪ねた。ここに、포차발—「朝鮮学校を知ってますか?」のステッカーを発案した人々—がいるという。まずは、포차발がどんな集まりなのかを聞いてみる。
「포차발は、団体や組織ではありません。日・朝・韓を中心に、平和に関心のある団体や個人が自由に集まり必要な時に助け合う『場所』、『機会』、そして『おいしい料理』を提供するコミュニティのようなものです」。
そう話すのは川崎隆章さん(56)。포차발のHPやFacebookページの管理と発信を務めている。포차발という名称は、韓国にある「포장마차(屋台)」の略語に、〝ここから始めよう〟という思いを込めて「발(発)」をつけたもの。
もともと、新大久保で韓国料理を食べ、お酒を飲みながら語り合う数十人の仲間がいたことがきっかけ。その場には在日朝鮮人も韓国人もいたが、大半が日本人。所属も趣味嗜好もばらばらながら、おいしいものを一緒に食べて気楽な交流をしていたそうだ。
そして、回を重ねるごとにそれぞれのバックグラウンドに関する話題が深まり、相互理解の入口につながっていった。常連客とそうした会話を共にしていた「新宿ポチャ」の店長であるクォン・スナクさん(52)も在日朝鮮人の境遇に共感をよせ、いま朝鮮学校で学ぶ子どもたちへの想像力を持つようになった。
「自分が日本に来たのは20年以上前で、在日朝鮮人の先輩たちにお世話になったこともある。そんな方たちの子どもや孫の世代が差別を受けていると知った。だから、この集まりで何か朝鮮学校支援の取り組みをしようと話しているのを聞いた時、とても良いことだし、ぜひ自分も参加したいと声を上げた」(クォンさん)。
まずは発信母体に名前をつけようと、2020年7月に포차발を結成。以降、月に1度の交流食事会を持ちながらメンバーを増やし、一方で朝鮮学校支援のアイデアを募った。ステッカーのデザイン、フレーズについて意見を交わし、11月に実物が完成した。
お披露目会場は「新宿ポチャ」。クォンさんは、満足気な顔でお店の入口・店内・トイレの扉にステッカーを貼っていた。…
以上は特集からの抜粋になります。全文ご覧になるには本誌をご覧ください。
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●포차발のHPはこちらから↓
http://www.beacontelevision.work/pochabar/index.html
※朝鮮学校支援ステッカーは1枚1000円で販売中。売上は朝鮮学校に寄付され、現在、少しずつ賛同店を増やしています。問合せや活動の詳細はHPから。