어르신(お年寄り)に使いたい言葉
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正月になると어르신と話す機会も多いと思います。目上の方と話すときに使える便利な敬語について紹介します。
할머니, 진지 잡수세요.
ハルモニ、ご飯を召し上がってください
진지は밥(ご飯)の、잡수시다は먹는다(食べる)の敬語です。먹다には드시다という敬語もありますが、ハラボジやハルモニに対しては드세요よりも잡수세요の方が自然です。また식사하셨어요(食事はしましたか)?の식사は植民地時代に日本語から来た言葉です。すでに定着していますが、식사は敬語ではないのと、正月には固有語を使ってみてはいかがでしょうか。
할아버지, 어디 편찮으세요?
ハラボジ、どこか具合が悪いのですか?
편찮다は아프다の敬語です。아프다には「痛い」だけではなく「具合が悪い」という意味があります。目上の方には아프세요?ではなく편찮으세요?と使う方がいいでしょう。また体調と関連しては몸살이 나다(寒気がする、体調を崩す)などの表現もよく使います。
제 말씀은 이렇습니다.
私の話はこうです
말씀という言葉は目上の方が話す「お言葉」という意味だけではなく、目上の方に対する謙譲語としての意味もあります。なので目上の方に제 말은-と言うと失礼になります。말씀드리다(申し上げる)の時の말씀も謙譲語です。また目上の方に何かを伺う時は、여쭙다(伺う)という言葉をよく使います。
例:제가 한 말씀 여쭙겠습니다.(一つお伺いいたします)
●コラム 目上の人に「수고하세요」は使わない
수고하세요という言葉は「苦労してください」というニュアンスがあるので、目上の方には使わないほうが無難です。수고하다や애쓰다の代わりに、例えば自分が先に失礼する場合は、먼저 가보겠습니다(お先に失礼します)、目上の方が先に場を離れるときは안녕히 가십시오(お気をつけて)や다시 뵙겠습니다(またお会いしましょう)、他にも-해 주셔서 고맙습니다(~して下さりありがとうございます)など、シチュエーションにあった言葉に置き換えるようにしましょう。
筆者:金泰植
きむ・てしく●1980年生まれ。茨城朝鮮初中高級学校、朝鮮大学校外国語学部卒業。九州大学博士課程修了(比較社会文化)。現在、早稲田大学で客員次席研究員をしながら津田塾大学、聖心女子大学などで朝鮮語を教える。NHK出版の『ハングル練習帳』に連載や、K Village Tokyoのテキストなどを執筆。