vol.1 民謡の耳コピ習得
広告
民謡の耳コピ習得(東京朝鮮第6幼稚園 張淑瑛先生)
東京朝鮮第6初級学校附属幼稚班(大田区)では、月ごとに朝鮮の民謡を流して、行動を切り替える合図にしている。
2020年10月は「ワンホバク(왕호박=大きなカボチャ)」を流していたのだが、チャンダンの独特なリズムと、ノリノリのオッケチュムが受け、子どもたちの間でヒットソングとなった。家に帰ってアッパ、オンマも一緒に歌えることがさらに楽しめる理由になったと思う。
子どもたちは楽しく歌っているが、やはり年少児の耳コピなので、いろんな発音が聞こえてくる。連絡帳に書こうと受け持った7人のオリニたち一人ひとりに、歌いだしのフレーズ「ワンホバク♪ ワンホバク♪」を歌ってもらうことにした。
1人目「タンホマッ♪カンホマッ♪」-最初から微笑んでしまう。2人目「パンポパン♪パンポパン♪」-可愛い。3人目「カンコバッ♪カンコバッ♪」-また違う。4人目「パントパン♪パントパン♪」-カボチャよりもパン推し。5人目「ワンコバン♪ワンコバン♪」-お、惜しい! 6人目「バンボバン♪バンボバン♪」-聞き覚えがあるような…。7人目「パンコワン♪パンコワン♪」…。まさかの全員不揃い! あまりに可愛く、面白かったが、笑いをぐっと我慢し、「みんな上手!最後はみんなで歌ってみよう!」と、各々の「オリジナルワンホバク」を楽しく大合唱した。
そんな姿に、子どもたちの中に流れる朝鮮人のスピリットをしっかりと感じた。また、ウリノレをこんなにもいきいきと歌えるウリ幼稚班の環境っていいなぁ…。と改めて感じたのだった。
いつの日にか正確に「ワンホバク」と歌えるようになるころには、一抹の寂しさを感じるのだろうか。その時は、ウリ民謡をもっと楽しんでもらえるかな?