「マジックで祖国統一 」―父の問いかけ/追悼 安聖友さん
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父とマジック
5歳の頃、サーカスでマジックと出会ったアボジは、初級部3年生の頃、友だちの誕生日パーティーで、新聞紙の中に入れた牛乳が消えるマジックを初披露しました。皆の驚く顔を見て、身体に電気が走り、マジシャンを目指すことに。授業そっちのけで練習をしたそうです。
祖父の反対を受けながらも、初リサイタルは大成功を収め、また、1982年に長崎の五島列島で行った朝鮮歌舞団との公演では、ハラボジ、ハルモニたちが涙を流す姿に、夢と希望を与える同胞マジシャンになることを決心したといいます。…(筆者:安泰成、33、大阪朝鮮中高級学校教員)