vol.8 ハプニング続出の運動会
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ハプニング続出の運動会(南武朝鮮初級学校付属幼稚班 皇甫繭香先生)
5月の連休が明けると、運動会の練習が始まる。
入園してまだ2ヵ月もたたない2歳児たちにとっては、運動会の練習も遊びの延長だ。お兄さん、お姉さんたちを真似て、楽しそうに練習に参加する子、まったく興味を示さず遊びに行ってしまう子、座り込んで動こうとしない子…いろいろだ。焦る気持ちを抑えながら子どもたちを見守る。
そして、運動会当日!
大勢のお客さんに圧倒され泣いてしまう子、競技中、ゴールではなく、アッパ、オンマの方へ走って行ってしまう子など、毎年ハプニング続出である。今年はなんと、ゴール目前の園児が急にUターンし、スタート地点にいた私の胸にゴール! 観客の笑いを誘った。
4年前の運動会のこと。この年の2歳児クラスに双子の姉妹がいた。普段より早起きして登園したせいか、2人とも運動会の途中でウトウト(さすが双子ちゃん)…。そして、午前最後のメインイベント・園児たちによる紅青対抗リレーを前に、とうとう爆睡してしまった。競技に出場させるべきかどちらかを迷った末、「先生たちが抱えて走ろう!」という結論に。こうして無事、バトンを繋ぐことができたのであった。
そんな双子ちゃんたちが、今年初級部1年生になった。小さな体に大きなランドセルを背負って楽しそうに登校している。
運動会では、入場行進に準備体操、ウリマルでの堂々たる開会式の挨拶。そして、徒競走をはじめとしたいろんな競技に集団演技、運動会の花形・紅青対抗リレーまで、全競技を力いっぱい頑張っていた。
1年生たちの成長した姿に感動しつつ、今年は何もできなかった子も、来年はきっと元気に走り、踊り、運動会を楽しめると確信した。