話しあい、心を動かせ、“ナイス アップデート!”/【イオインタビュー】Vol.6 せやろがいおじさん(芸人)
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ヘイトスピーチ、政治、米軍基地問題…沖縄の青い海を舞台に、真っ赤なふんどし姿で、日本に横たわるあらゆる問題について切り込むお笑い芸人・せやろがいおじさん。やさしい言葉選び、ハイテンポな関西弁、秀逸な比喩とユーモアで、幅広い視聴者に問題を提起し続け、また、国会で入管法が改悪されそうになった時には、シットインや会見の場にも足を運んだ。社会を学び、自身と向き合い、アップデートし続ける思いについて聞いた。
―どのようなきっかけで、ヘイトスピーチ解消法や、入管法の改悪など、外国人をめぐる問題について積極的に向き合うようになりましたか?
男女格差も、人種差別も、マイノリティがマジョリティに抑圧されていることが世の中にあって、そのことに気づきながら、スルーするということは、現状を容認し、差別に緩やかに加担していることだという考えに触れた時、加担の側には立ちたくないと思いました。この言葉に出会ったのは、殺処分される犬や猫についての動物愛護の動画を出した時です。動物やペットの「かわいい」といういい面だけを消費して、殺処分などのヘビーな面には関心を持たない―差別問題で言うなら、キング牧師の「最大の悲劇は善人による沈黙である」という言葉と同じだと思い、もともと配信していた動画を使い、声をあげるようになりました。
…(続きは月刊イオ2021年12月号をご覧ください)
せやろがいおじさん●本名:榎森耕助。1987年9月17日、奈良県生まれ。2007年、沖縄でお笑いコンビ「リップサービス」を結成。コンビとして活躍する傍ら、2017年から「せやろがいおじさん」として活動。YouTube、Twitterで社会問題や政治に関する動画投稿を続ける。2019年9月~20年9月、TBS「グッとラック!」でレギュラーコーナーに出演。2020年10月、書籍『せやろがい!ではおさまらない -僕が今、伝えたいこと聞いてくれへんか?-』発売。2021年11月現在、YouTubeチャンネル「ワラしがみ」登録者数は32.8万人。沖縄県在住。