寄稿・関東大震災時朝鮮人虐殺を忘れない
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40年間追悼を続けて
筆者●西崎雅夫(一般社団法人ほうせんか理事)
1923年9月1日に発生した関東大震災。この時、警察や新聞による扇動、人々の流言飛語によって罪のない朝鮮人たちが関東各地で虐殺された。
1982年に私たちの市民運動が始まってから今年で40年になる。当初は、自警団や軍隊に虐殺されて荒川河川敷に埋められたままになっていると聞いた朝鮮人犠牲者の遺骨を発掘することに全力を注いだ。だが震災当時の警察が2度にわたって遺骨の発掘・移送を行なっていたことが判明し、以後は毎年の追悼式と「聞き書き」に力点が移っていった。
証言を本にまとめ(92年)、追悼碑建立のための行政交渉をし、最終的には私有地に追悼碑を建立した(2009年。碑の所在地は墨田区八広6―31―8)。現在は追悼碑となりの「ほうせんかの家」を拠点としてフィールドワークや学習会などさまざまな活動を行なっている。
今年も9月3日(土)午後3時から京成押上線八広駅近くの木根川橋たもとの河川敷で追悼式を行なう。歌手の李政美さんが追悼の歌を荒川に響かせてくれる予定だ。しかし新型コロナウイルスが蔓延しているので、参加は各自の判断に委ねたい。無理のない範囲でおいでいただければと思う(詳細問い合わせは、090-6563-1923/西崎まで)。…
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