愛校の思い、永遠に／おいでよウリハッキョ　vol.54　城北朝鮮初級学校

大阪市旭区に建つ城北朝鮮初級学校。築62年の木造校舎は古く、学校の規模は決して大きくないが、地域同胞と日本人市民有志たちの愛校心と支援によって創立以来、63年の年輪を刻んできた。

△今月のハッキョ
城北朝鮮初級学校

歴史：1945年11月～46年7月、旭区大宮、城東区野江、守口、枚方、住道などで「国語講習所」が開講。47年、北河内朝鮮学園開校。49年7月、朝聯旭都支部所属朝鮮人学校開校、同年10月、学校閉鎖令。59年11月8日、城北朝鮮初級学校設立決議（学校創立年月日）。60年4月、旭区赤川で２部制で開校。同年12月8日、現在地に木造校舎竣工。68年、幼稚班併設。80年2月、鉄筋校舎増築。82年2月、「総合模範学校」として表彰。2009年10月、「城北ハッキョを支える会」結成。同年11月1日、創立50周年記念式典。18年9月、台風21号により校舎に甚大な被害。19年11月3日、創立60周年記念式典。

データ：金哲校長／園児：9人、児童：29人／学区：大阪市旭区、都島区、城東区、寝屋川市、枚方市など
〒535-0022 大阪市旭区新森6-8-4
Tel：06-6951-3221

合言葉は、「チョアチョア！」

校内で子どもたちに「城北…」と声をかけると、「チョアチョア（좋아, 좋아）！」と元気な声が返ってくる。この「城北チョアチョア」が学校全体の合言葉になっている。運動会、秋祭りなどの行事は近年にない盛り上がりを見せた。「一度関わると、離れたくなくなる不思議な魅力のある学校」と金哲校長（55）は語る。子どもたちによりよい教育環境を―。今年、創立63周年を迎えた同校は新たな出発の一歩を踏み出そうとしている。
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