本場に負けない冷麺がウリ／焼肉じゅうじゅう（秋田県秋田市）

by R.CHE · 公開済み 2023年1月17日 · 更新済み 2023年2月17日

特製の手打ち冷麺

１９８５年創業、地元の人々に愛される焼肉店だ。こだわりは国産牛とオリジナルの手打ち冷麺。肉は長年つきあいのある業者から信頼できる品質のものを取り寄せている。肉のおいしさを最大限に引き立てるため、創業以来タレの改良にも力を注いできた。
ぶ厚いタン塩、きめ細かいサシが入ったカルビ、ぷりぷり食感が自慢のホルモン。「東京の半分の価格でこれだけのいい肉を出しているのが自慢。とにかくおいしい肉をお腹いっぱい食べてほしい」、そう話すのは創業者の金永海さん（74）だ。
目の前で焼けていく肉の香りとじゅうじゅうと弾ける音が食欲をそそる。噛めば肉汁があふれ、噛むほど旨味が広がっていく。
一方、冷麺は開発にとても苦労したという。「冷麺と言えば盛岡。好きな人はわざわざ隣県まで食べに行っていた。秋田でも本場に負けない冷麺を作ろうと思い、いろんな店の味を研究しました」。押し出し機も導入し、毎回できたてを提供している。
透き通ったスープに辛みを加え、少し太めの麺をすする。スープはコクと酸味のバランスが絶妙で、涼やかな喉ごしと独特の食感が癖になる。ここだけの味を求め、日々リピーターが訪れているそう。
２０２０年４月には東京・大塚に支店となる「だいじゅ」をオープン。繁盛店として成長したことを受け、22年８月にはさらに赤坂へ「金樹」を構えた。店主を務めるのは金永海さんの息子で元プロボクサーの樹延さん（37）である。
樹延さんは16年に選手を引退し、東京の焼肉店で修業を積んだのち、実家でメニューの開発や盛りつけの工夫など、よりよい店作りに取り組んだ。これにより「さらにおいしくなった」との評判もある。
種類豊富でリーズナブルなランチも人気だ。秋田では２店舗を展開中。