「あきらめない。子どもたちのため」 /大阪府庁前「火曜日行動」、500回を迎える
広告
毎週火曜日に大阪府庁前で、在日コリアンと日本市民らが朝鮮学校への差別の是正、補助金支給の再開、高校無償化制度の適用を訴え続けてきた「火曜日行動」が2022年12月13日に500回目を迎え、集会とミニパレードが大阪市内の教育塔広場前と府庁周辺でそれぞれ行われた。
総聯大阪府本部の夫永旭委員長をはじめとする活動家、朝鮮学校の教員、保護者、同胞、日本市民ら約300人が参加し、子どもたちの学ぶ権利を獲得する日まで闘いつづける決心を表明した。
10年10ヵ月のたたかい
集会で司会を務めたのは「朝鮮高級学校無償化を求める会・大阪」の長崎由美子事務局長(66)。朝鮮学校の子どもたちの笑顔と夢を一日でも早く取り戻すため、2012年4月17日から始まった「火曜日行動」について言及した長崎事務局長は、「この10年間で参加者たちの信頼と絆が深まった」としながら参加者たちにマイクをつないだ。
大阪朝鮮学園の李俊男理事長は、2007年に施行された「大阪府子ども条例」について触れ、条例に書かれた「すべての子どもというのは朝鮮学校の子どもたちも含まれているのではないか。大阪府は必ずこの条例を守るべきだ」とのべた。
続いてマイクをとった大阪朝鮮中高級学校オモニ会の梁淑子会長(44)は、今後も朝鮮学校を守るたたかいを続けていくには「なぜ朝鮮学校が日本に存在するのかをしっかりと認識しなければならない」と強調しながら、1945年8月の祖国解放後、1世、2世が血と汗を流して朝鮮学校を守ってきた歴史について伝えた。梁会長は「大阪の、全国のオモニたちは強くて負けない。勝利のその日まで先頭に立って、たたかっていく」と言葉を結んだ。
大阪無償化裁判弁護団団長の丹羽雅雄弁護士(74)は、日本各地の高校無償化裁判のなかで、唯一全面勝訴した大阪地裁判決(17年7月28日)の意義について言及しながら「決してあきらめないこと。正義は私たちにある」と話した。
韓国から「市民の会」も
この日、韓国から「火曜日行動」に参加した「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」の孫美姫代表(58)は、「朝鮮学校の子どもたちの学ぶ権利を侵害し、差別するのは野蛮であり、国家暴力だ」と怒りをにじませた…。(写真と記事は朝鮮新報/続きは2023年2月号本誌に掲載)