【イオニュースPICK UP】高麗博物館で伊藤孝司写真展「平壌の人びと」
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フォトジャーナリスト・伊藤孝司さんの写真展「平壌の人びと」が、5月3日から高麗博物館(東京都新宿区)にて開催されている。
伊藤さんは2019年まで43回訪朝した経験があり、今回の写真展では「朝鮮で暮らす人びとの多様な姿」(伊藤さん)を映し出したものを中心に、厳選された写真たちが並んでいる。また、伊藤さんが執筆した書籍や記事も置かれている。
主催する高麗博物館は「日本とコリア(韓国・朝鮮)の間の長い豊かな交流の歴史を、見える形であらわし、相互の歴史・文化を学び、理解して、友好を深める」ことを目的に2001年、開館した。展示責任者を務める大場小夜子さんは、「日本のマスコミが報道しない朝鮮を皆さんにお見せできれば」という思いから今回の展示を企画した。
4日に行われたギャラリートークで伊藤さんは、平壌の中心部にある娯楽施設から始まり、人びとの食生活、衣服、結婚式など、生活に密接した写真を基に朝鮮の人びとの様々な姿を伝え、何度も訪朝したからこそわかる、社会や生活の変化を自らの体験とともに話した。さらに、在留日本人、朝鮮に眠る日本人遺骨の発掘作業の写真を通し、現在もなお未解決の問題について説明した。
都内在住の男性(67)は、普段マスコミでは報じられない朝鮮の人びとの生活を直接聞くため、ギャラリートークに参加した。「服の色はカラフルで、娯楽施設などがあり、朝鮮の人びとがより自由に生活できているというのを感じた」と感想をのべた。
大学生の後藤真理さん(20)は、「高層ビルも建っており、自分が今まで思っていたよりも朝鮮で人びとが豊かな暮らしをしているのを知った」と語った。
伊藤さんの写真展は前期、後期で展示内容を変えて長期にわたって行われる。また、6月7日(水)には講演会も予定されている。(哲)
△日程
- [前期]5月3日(水)~6月4日(日)/前期のギャラリートークは終了
―大きく変わった人びとの暮らしー
- [講演会]『朝鮮の現状と日朝の課題』6月7日(水)14時~16時
- [後期]6月7日(水)~7月2日(日)/ギャラリートーク7月2日(日)13時~
―朝鮮で見た米国・日本との関係―
※詳細はページトップのポスターまたはHPまで。
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